【ブルーロック】憧れの世界に転生したからキャラを遠目から眺めようと思ったが美醜逆転状態だったんで愛でます。

強い女の子(？)は。 ページ30

今日もいつも通り公園に行ったら俺をいじめてくる奴らがいた。



本当はすごく怖いし逃げ出したい。でも、怖いって思ったら足が動かなくて…。言う事聞かないと…ってなる。



ずっとそれの繰り返し。



毎回毎回…ママにも言えないし、言いたくない…。心配かけたくない。



助けて欲しくて…でも言えなくて…。


苦しくて、辛くて、しんどい…



「(助けてっ…)」



そう願ったらボールが俺をいじめてた奴の一人に当たった。


ボールが飛んできた方向を見ると女の子がいた。


びっくりしてたらその子が



『てめぇら何してんだよ、クソザコ共が。』



って男の子っぽい口調で、言ったんだ。


それを聞いて自分でも不思議だったけど何となく信頼できると思った。



女の子といじめっ子のやり取りを聞いてたら急に女の子が俺の方に話しかけてきた。



『ねぇ君、あのザコ共が言ってることほんと？』



ザコ共っていうのは多分あのいじめっ子達のことだ。あいつらは遊んでたって言ってたけど…。



「え、えっと…違う。」



そう言ったら女の子は



『そっか、ならザコ共は俺が片付けてやる。君は待ってな？大丈夫だからさ。』



って言ったんだ。


すごく自信満々で、かっこよかった。


喧嘩…？も早々に終わらせちゃうしこの子は強いんだって分かった。


俺も…この子みたいに自信持てるようになりたい、って思ったんだ。
それと同時に優しくなりたいとも思った。


名前聞くにも優しく聞いてくれるし、言わないで欲しいこともお母さんには言わないでくれるって言ってくれたし。

まぁ、ママと先に会っていたのはびっくりしたけど。



Aちゃんは俺に笑いかけてくれる、遊んでくれる、優しくしてくれる。信用するには十分だった。



『〜〜。俺は廻くんのしたいことをしたいからいいの！』


そう言ってくれたのも嬉しかった。


『先にお互いのこといっぱい話してみる？お互いのこといっぱい知ったら遊びたいことも見つかると思う！！どう…かな？』


提案してくれたのも嬉しかった。


『俺も廻くんのこと知りたい！！いっぱい話そ！』



俺の事知りたいって言ってくれたのも嬉しかった。




だからこの時間にもっと、もっと浸っていたくて日が暮れるまで、時間を忘れて、Aちゃんの話を聞いていたんだ。





───side__蜂楽廻

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