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『千切は本気で全国優勝目指してるしね。スキルも多分部内1だし。性格もしっかりしてる。あとアンタらも言ってたけど顔立ち良いし、足も早いよ』
正直、頑固なところを除いたら非の打ち所がない。
『……良い子だよ』
「へぇ、俺のことそんな風に見てたんすね」
『……ふぇ!?!?』
予想していなかった声の登場に3人揃って後ろを振り返るとニンマリと笑う千切がそこに居た。
梨央真名から息を飲む音が聞こえ、
“あらイケメン”なんてトキメキさえ漏れている
だからサッカー部に手を出すな
『……いつから居た?』
「A先輩が野球部の吉野の名前挙げた所から」
『そんな浮気みたいな言い方しないでくれない?』
「だって浮気じゃね?」
お前は何を言ってる。
おい真名、ニヤけるな
「俺の事自慢してくれたっていいじゃん。何で先に吉野の名前出すんだよ」
『それは千切が……っ!』
「俺がなに?」
言おうとして思わず口を噤む。
……コイツ確信犯だ。
梨央と真名の前で一緒に帰ってること暴露させようとしてきたな?
「ま、いいや。俺“良い子”なんでこれ以上言いません」
『……言うんじゃなかった』
「だって毎日いっしょに____」
『うそうそ!!超良い子!!だからお願いこれ以上何も言わないで!!』
頭をわしゃわしゃ撫でて懇願するように叫べば満足したのかもう一度口角を上げる千切
「……じゃ、次の練習試合のレギュラーに選ばれたらお願い聞いてくれません?」
『……は?』
ふざけてるのか?
いやこれはこれは確実にふざけてるな
お前さんレギュラーじゃなかったら誰がレギュラーになるんだよ。
確か君、活動初日で当時エースだった鰐間兄弟破ってたよね?ね?え、違う??
そんな勝ち確取り引きこの世に存在しないよ。アンフェアすぎ
不満と疑心と恐怖しか無い頭で言いくるめられない断り方を必死に模索するがまぁ思いつかない。
そうだ。ここはアレだ。淡白に_____
「いいじゃん」
『は?』
丁重にお断りします。でいける
と思った刹那の事だった
……真名さん今なんて?
「そうだよ、部員の“お願い(♡)”を聞いてあげるのもマネージャーの役割だって」
『んなわけ、』
「ね〜千切〜?」
ね〜?じゃないんだわ
千切ウケ狙うなや
「そうっすよA姐さん?」
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かまぼこ(プロフ) - 志希さん» わぁありがとうございます!!ゆっくりと更新してまいります! (2月29日 16時) (レス) id: b72455cc3b (このIDを非表示/違反報告)
志希(プロフ) - 大好きな作品です!主様のペースでゆっくり頑張ってください(*´˘`*) (2月27日 0時) (レス) @page26 id: 72017f3ec0 (このIDを非表示/違反報告)
かまぼこ(プロフ) - 夜月 サキさん» 更新お待ちさせてしまって申し訳ないです…。今後も本作品をよろしくお願いします! (2月12日 19時) (レス) id: b72455cc3b (このIDを非表示/違反報告)
夜月 サキ - 続き気になる〜 (2月12日 13時) (レス) @page24 id: 911abfc5cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かまぼこ | 作成日時:2023年8月1日 22時