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頑固な千切が“これ以上譲らない”と言ったら本当に譲られないんだろう
ケアか、
ケアね。
…うーん。
私はただのマネージャーだから専門的な事はその手の人に任せておく方が確実にいいんだけど、
これ以上何か言ったって彼は聞いてくれないか。
『……わかったよ。でも、ケアって言ってもマッサージぐらいしか出来ないから期待しないでね』
「十分じゃね？」
『そう？まいいや、早く帰ろ』
いよいよ時間が無駄な気がしてきて門を出て家の方向に足を進める
選手＿＿＿しかも後輩に遅らせる罪悪感は否めないがこれ以上抵抗出来ないからしょうがない。
うん、そう。しょうがない。
「……マネって先輩1人なんすか？」
『そうだけど何？』
「いや、準備も片付けもサポートも記録も1人でやってたんですげーなって」
それは“慣れ”と言うか、なんと言うか。
手が回らなくて焦る事も無くは無いが結局どうにかなるし
『選手はいつも本当にいいプレー見せてくれるからさ。その拝観料だと思えば全然大変じゃないよ』
マネは選手をサポートして負担を軽減させるために存在してるから。
『だから本当はこうやって送らせたくないんよ』
「まだ言ってんの？」
『当たり前』
今回は千切の頑固さに免じて3億歩譲って妥協しただけ。
断じて認めては無い
気合いの入れ直しのためにﾌﾙﾌﾙ首を横に振って前を見定めた時、
独り言の様な小さい声が耳を掠めた
「……今日の練習で1年に声掛けてたのなんすか」
『は？』
「俺じゃない1年に声掛けてたのなんだったんすか」
やたら“俺じゃない”を強調された気がするがまぁいいや
千切じゃない1年と言うと、
『……あれじゃない？気分悪くなっちゃった子』
「そんなもん根性が足りねぇだけですって。放っておけよ……」
『そーゆー事言わないの〜。中学よりハードでやられちゃっただけだから』
そのうち体力もつくでしょ
『……あ、この辺でいいよ。後2、3分で着くし』
「……あっそ」
何やら私の頑固さを悟ったらしい千切は歯切り悪く渋々と言った返答をする。
「……言っときますけど、これから毎日送るんで」
『ハイハイ』
「逃げんなよ」
『分かったって』
どうせ逃げたところであの俊足に捕まるだけ
「じゃ、また明日。」
『うん、またね。……あ、そうだ、』
送ってくれてありがとう』
その言葉に耳を赤くしたのを私は見逃さなかった
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かまぼこ(プロフ) - 志希さん» わぁありがとうございます！！ゆっくりと更新してまいります！ (2月29日 16時) (
レス) id: b72455cc3b (このIDを非表示/違反報告)
志希(プロフ) - 大好きな作品です！主様のペースでゆっくり頑張ってください(*´˘`*) (2月27日 0時) (レス) @page26 id: 72017f3ec0 (このIDを非表示/違反報告)
かまぼこ(プロフ) - 夜月 サキさん» 更新お待ちさせてしまって申し訳ないです…。今後も本作品をよろしくお願いします！ (2月12日 19時) (レス) id: b72455cc3b (このIDを非表示/違反報告)
夜月 サキ - 続き気になる〜 (2月12日 13時) (レス) @page24 id: 911abfc5cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かまぼこ | 作成日時：2023年8月1日 22時
