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私は物陰から青春を見守っていた。
1年を先に帰らせ、残りの選手と片付けした後、部室の鍵を返し正門に向かっていた所で仲睦まじく話す男女の姿を目撃したのだ
1年マネと1年選手。
男の方は高すぎない背丈に綺麗な赤髪
＿＿＿＿十中八九、千切で間違いない。
女の子の方は、……杏里ちゃんか？
綺麗に巻いた髪を下の方でツインにしているから多分そう
なんだお似合いじゃん。
「＿＿危ねぇから早く帰れよ？」
「千切くんだって、」
「いや、俺は＿＿＿」
私なんて気にせず2人で帰れよ！！！
思わず叫びたくなったが我慢。
ここはアレだ。2人の恋路を応援するためにも裏門からこっそり帰ろう。一応ちゃんと帰ったって事を伝えるためにメッセージは送っとく。
そうしよ。
そそくさとその場を離れて裏門へ向かい、1人帰路に着く
懐かしいはずの1人の帰りに
少しだけ物寂しさを覚えたのはきっと気のせい
＊
それからの数日、特に千切と絡む事は無かった
初日の危惧は何だったのか、めちゃくちゃ優秀な1年マネ＿＿＿優花ちゃんが居てくれた事で指導時間も最短で済み、
帰りはいつも杏里ちゃんが千切を引き止めてくれたお陰で理想的なマネライフを送っていた
まぁ、毎日のように千切から鬼電と鬼通知が来たが2人の恋路を邪魔する訳にもいかないので“ごめん今気づいた〜”なんてすっとぼけをかまし続けた
＿＿＿＿＿そして今、
私は猛烈に急いでいる
『ねぇ千切ほんと邪魔！！今日から東京って言ったよね！？』
「行く前に男と会わない約束して」
『だからそう言う感じで行くんじゃ無いんだってば！！』
午前練もそこそこに東京に向かうため帰ろうとしたら、突如千切の壁ドンを食らった
きゅん要素皆無
だからと言って選手に暴行するわけにも行かず、示談を試みるがさっきから話が通じなさすぎる
最初は時間にゆとりがあったものの、この状況が続きつぎて徐々に余裕が無くなっていた。
ココ最近1人で帰った事に対する説教をされ、ひたすら一緒に帰る約束を持ちかけられ続けたと思ったら次はコレだ。
付き合ってもないのにその発言はどうかと思うよ千切くん
「じゃあ俺が他の女と関わんなきゃいい？」
『え、メンヘラ？』
「ならさ、ここで約束しろ。次の試合ハットトリック決めたらデートして」
頷きたくもないが、東京に行くためには頷かなければならない気がしていた
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かまぼこ(プロフ) - 志希さん» わぁありがとうございます！！ゆっくりと更新してまいります！ (2月29日 16時) (
レス) id: b72455cc3b (このIDを非表示/違反報告)
志希(プロフ) - 大好きな作品です！主様のペースでゆっくり頑張ってください(*´˘`*) (2月27日 0時) (レス) @page26 id: 72017f3ec0 (このIDを非表示/違反報告)
かまぼこ(プロフ) - 夜月 サキさん» 更新お待ちさせてしまって申し訳ないです…。今後も本作品をよろしくお願いします！ (2月12日 19時) (レス) id: b72455cc3b (このIDを非表示/違反報告)
夜月 サキ - 続き気になる〜 (2月12日 13時) (レス) @page24 id: 911abfc5cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かまぼこ | 作成日時：2023年8月1日 22時
