首謀者 〜9〜 ページ9
フロイドはダリアンから腕を外し、首をグルリと回した。
「少しは楽しめましたか？」
フロイドにジェイドが近づいてきた。
「まぁねー。あいつ、いっちょ前に受け身取りやがった」
「ふふふ。その方が、フロイドの楽しみがいがあったのでは？」
「ま、一瞬で絞められちゃうヤツよりはマシだったかもー」
「二人とも、ご苦労でした」
アズールもやって来た。
「ジェイド、君のユニーク魔法、見せてもらったよ」
リドルも嬉しそうにやって来た。
「リドルさん、僕のユニーク魔法の事は…」
「分かっているよ。他言無用だろ？」
「ふふふ。以前も同じ様な事がありましたね」
「ジェイド先輩っ！」
ジェイドたちの会話にAがキッチンから割り込んだ。
「Aさん、お待たせしました。これで、もう安心ですよ」
「とっても怖かったです…。でも、ジェイド先輩…凄くカッコ良かったです…」
「小エビちゃ〜ん！オレは〜？」
「フロイド先輩もメッチャ強くてカッコ良かったですよ！」
「俺も感動して泣きそうッスよ！」
「おや、セナさん。泣くのは優勝したときにしてくださいね」
「スンマセン！副寮長っ！」
「あの四人、なかなか良いチームだね」
ジェイドたちのやりとりを見ていたリドルがアズールに言った。
「ええ。ですから、優勝はうちのチームですよ」
「そうだね、僕たちのチームももちろん負けないが…、アズールが自信を持って言える理由も分かる気がするよ」
「おや、やけに素直ですねぇ」
リドルの言葉にアズールは拍子抜けしてしまった。
「いけませんっ！思った以上に時間を費やしてしまいましたっ！フロイドっ、早くキッチンへ戻りましょう。皆さん、マッハで追い上げますよっ！」
「はい！」
「おっけー！」
「了解ッス！」
ジェイドの掛け声で仲良し四人組がパワーアップして作業を挽回した。
「アズール。トレイたちが詳細を待っているから僕はこれで行くよ。結果発表、楽しみにしているよ」
「ええ、リドルさん。お疲れ様でした」
リドルはキッチンの前を後にした。
今の騒動で観客が一気に増え、隣のブースも見ることが出来ない程の人集りになっていた。
なんとかプリンを蒸し終えた。
プリンを蒸す作業に興味津々の観客たちでキッチンの前はごった返している。
「あとは冷やしてデコレーションですね」
ジェイドが、ふぅ。とため息をつきながら言った。
「デコレーション…。ベリー、なくなっちゃいましたね…」
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魅樹(プロフ) - 五月雨さん» 五月雨様 ありがとうございます。いつも読んで頂いてとても嬉しいです。コメントを糧に、これからも書き続けていきます。引き続き読んで頂けたら嬉しいです。 (2023年2月12日 22時) (
レス) id: e979216df4 (このIDを非表示/違反報告)
五月雨(プロフ) - うわぁ こんな展開になるなんて…ほんと涙出てきちゃいました。相変わらず素敵な作品ですねぇ〜これからも体調に気をつけて頑張ってください！あと、夢小説を荒らすやつにも気をつけてくださいね (2023年2月12日 21時) (レス) @page40 id: 5406dac44d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：魅樹 | 作成日時：2023年2月8日 12時
