首謀者 〜7〜 ページ7
ダリアンの拳がフロイドに当たることはなく、ダリアンは崩れ落ちた。
「これで終わりとか言うなよなぁ。立てよ、オラァッ！」
フロイドがしゃがみ込んだダリアンの髪を掴み立ち上がらせた。
「人に濡れ衣着せておいて被害者面すんの？」
フロイドがダリアンの顔を覗き込む。
そしてダリアンの後に回り込み、腕を回して首を絞め始めた。
「ぐぐっ…やめ…ろ…」
フロイドにキツく腕を巻かれ、ダリアンが必死にもがく。
「だめぇ。やめな〜い！」
「ば…化け物…が…」
「おやおや、化け物はどちらでしょうねぇ」
フロイドに首を絞められているダリアンにジェイドが近づいてきた。
「まだ、僕たちの自作自演で、あなたは関与していないと言うのですか？」
「こんなこと…して……どうなるか…」
ダリアンの言葉をジェイドが遮る。
「こんなことしてきたのはダリアンさん、あなたでしょう？言葉で勝てないと分かった途端、暴力ですか。周りの皆さんも目撃者ですよ」
フロイドが更に絞める。
「うぐぐ…っ」
「このままだと死んでしまいますね。どうです？正直にお話ししてくだされば、フロイドも絞める力を緩めてくれますよ」
「俺は…やって……な…い…！だから…離せっ…」
ダリアンはしぶとい。
「はぁ…。本当に往生際が悪い人だ。では、死ぬ前にチャンスを差し上げしょう。本当にあなたがやっていないのなら、僕の目を見て正直にお話し出来ますよね？そしたら僕たちはダリアンさんの言った言葉を信じましょう」
「あ…、ああ。…何度でも…正直に…言ってやる…」
「皆さん、今のダリアンさんの言葉、聞こえましたか？僕に正直にお話ししてくださるそうですよ」
ジェイドの言葉でアズールがニヤリとした。
「リドルさん、このあとのダリアンさんの言葉、良く聞いていてくださいね」
「ああ、分かった…」
「会長さん、警察の皆さんも、よーく耳の穴かっぽじって聞いてくださいよっ」
アズールがジェイドに目配せした。
ジェイドもうなずく。
「ダリアンさん、僕の目をちゃんと見てお話ししてくださいね」
ジェイドがダリアンの顔に近づいた。
苦しそうにしているダリアンの目がジェイドの目と合った。
「
次の瞬間、ダリアンがぼーっとし始めた。
フロイドもそれを見て腕を緩めた。
「さて、ダリアンさん。今回の妨害、誰の仕業てすか？」
ジェイドがダリアンに質問する。
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魅樹(プロフ) - 五月雨さん» 五月雨様 ありがとうございます。いつも読んで頂いてとても嬉しいです。コメントを糧に、これからも書き続けていきます。引き続き読んで頂けたら嬉しいです。 (2023年2月12日 22時) (
レス) id: e979216df4 (このIDを非表示/違反報告)
五月雨(プロフ) - うわぁ こんな展開になるなんて…ほんと涙出てきちゃいました。相変わらず素敵な作品ですねぇ〜これからも体調に気をつけて頑張ってください！あと、夢小説を荒らすやつにも気をつけてくださいね (2023年2月12日 21時) (レス) @page40 id: 5406dac44d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：魅樹 | 作成日時：2023年2月8日 12時
