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首謀者 〜6〜 ページ6

「アズール、会長の言う通りだ。ジェイドにやらせておいて大丈夫なのかい?」

小声でリドルがアズールに聞いた。

「ええ。きっと、面白いものが見れますよ」

アズールには勝算があった。

「ダリアンさん。先程捕まえた犯人はあなたの依頼でやったと言っているそうですが、それが僕たちの自作自演だと主張なさるのですか?」

「ああ、そうだ!俺は犯人の顔なんて知らないっ!」

「おや、僕たちも犯人とは初対面なのですが…」

「だから、それが自作自演だと言っているんだっ!何回も言わせるなっ!」

「では、自作自演と言える証拠は?」

「そっ、それは、俺は犯人の顔を知らないからだっ!」

「それが証拠ですか?ダリアンさん、あなたこそ自作自演なのでは?」

「しょっ、証拠はあるのかっ!俺がやったって証拠がっ!」

「いいえ、ありません。僕たちもダリアンさんも、お互い証拠がないのです。困りましたねぇ」

「それなら、大人が言う事が正しいに決まってるじゃないかっ」

「はぁ?何言ってんの、コイツ」

フロイドが口を挟む。

「大人が言う事が正しいなんてルール、聞いた事がないね」

リドルも呆れる。

「どいつもこいつも、生意気な事ばっかり言いやがって〜っ!ぶっ飛ばしてやるっ!」

「あははっ!かかってこいよ、オラァっ!」

待ってましたとばかりにフロイドが襲い掛かって来るダリアンに応戦する。

「はぁ…。口で負けると次は暴力ですか…。彼も警察行き決定ですね。…フロイド、ほどほどにしておきなさい…」

アズールがやれやれとため息をつく。
そして側にいた警察に圧をかける。

「僕の身内のやっていることは正当防衛ですよね?」

「え?あ、あぁ。今回は、多めに見よう…」

警察もアズールたちの協力もあり、強くは出れないようだ。

フロイドは襲い掛かってきたダリアンを迎え、背負投げをする。
しかしダリアンは見事に受け身を取った。

「へぇ。やるじゃん!」

フロイドが楽しそうに言う。
ダリアンはそのままフロイドの足を自分の足で払おうとした。

「ざんねーん、おっせーんだよっ」

フロイドの方が少し早く後に飛び退き、ダリアンの足払いは失敗した。
その瞬間にダリアンが立ち上がり体勢を整えた。
そしてダリアンが右腕を伸ばし勢い良くフロイドに殴りかかってきた。

「だから、おっせーんだってー」

右脇が隙だらけのダリアンに、フロイドが左足で思いっ切り蹴りを入れた。

「ぐはぁぁっ…」

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魅樹(プロフ) - 五月雨さん» 五月雨様 ありがとうございます。いつも読んで頂いてとても嬉しいです。コメントを糧に、これからも書き続けていきます。引き続き読んで頂けたら嬉しいです。 (2023年2月12日 22時) (レス) id: e979216df4 (このIDを非表示/違反報告)
五月雨(プロフ) - うわぁ こんな展開になるなんて…ほんと涙出てきちゃいました。相変わらず素敵な作品ですねぇ〜これからも体調に気をつけて頑張ってください!あと、夢小説を荒らすやつにも気をつけてくださいね (2023年2月12日 21時) (レス) @page40 id: 5406dac44d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:魅樹 | 作成日時:2023年2月8日 12時

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