監督生の行動 〜7〜 ページ36
「あ…、めだかちゃん…？」
道路の反対側の歩道にスウィーツ選手権でフロイドに色変え魔法をしてもらった男の子、めだかちゃんが母親と立っていた。
めだかちゃんはAにブンブン手を振っている。
母親はAに会釈をする。
つられてAも会釈をする。
すぐ側にあった横断歩道を渡り、めだかちゃんがAの元へやって来た。
「小エビのおねえちゃん！優勝、すごいねっ！」
「優勝おめでとうございます」
めだかちゃんとめだかちゃんの母親からお祝いされてしまった。
「あ、ありがとうございます…。めだかちゃん、プリン、美味しかった？」
「うん！すっごく美味しかったよ〜！小エビのおねえちゃん、今度、お店やるんでしょ？そしたら、僕、ママといっぱい食べに行くからねっ！」
目をキラキラ輝かせてめだかちゃんは言った。
〜笑顔が眩しい…！〜
「うん。おねえちゃん、頑張ってたくさんプリン作るから、めだかちゃんたくさん食べに来てね！おねえちゃんも、ウツボのおにいちゃんたちも、ししゃもちゃんも、みんなめだかちゃんのこと待ってるからね！」
雷鳴が近くなってきた。
すぐにでも雨が降り出してきそうだ。
〜早く帰りたいけど、こんなカワイイめだかちゃんを放置出来ないっ〜
「うわぁっ！雷だぁっ！」
めだかちゃんが少し怖がっていた。
「雨も降りそうだね。おねえちゃんもそろそろ帰らないと…。めだかちゃん、また、お店始めたら会おうね！」
その時、物凄い大きな雷鳴が聞こえた。
もしかしたら近くに雷が落ちたのかもしれない。
オクタヴィネル寮の事務室を出たジェイドが急ぎ足でAの部屋に向かった。
トントントン…
「Aさん？」
反応がない。
「まだ帰ってないのでしょうか？」
ジェイドはスペアキーで鍵を開けた。
リビングには誰もいない。
Aが帰ってきた形跡がない。
「もうプリン作りを始める時間になるというのに…。女子会が盛り上がっているのでしょうか…」
ジェイドはアーリーに電話をかけた。
しかし出ない。
店にも電話をしてみた。
出ない。
「どうしたのでしょう…」
スマホを持っていると、アズールから着信があった。
「はい。…え？…学園長が？わかりました」
ジェイドは部屋を出た。
アズールの部屋へ向かう途中、セナと会った。
「副寮長！A知りませんか？」
「まだ街から帰ってないようで…」
「そうッスかぁ…。じゃ、もう少し待ってます」
「ええ。お願いします」
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魅樹(プロフ) - 五月雨さん» 五月雨様 ありがとうございます。いつも読んで頂いてとても嬉しいです。コメントを糧に、これからも書き続けていきます。引き続き読んで頂けたら嬉しいです。 (2023年2月12日 22時) (
レス) id: e979216df4 (このIDを非表示/違反報告)
五月雨(プロフ) - うわぁ こんな展開になるなんて…ほんと涙出てきちゃいました。相変わらず素敵な作品ですねぇ〜これからも体調に気をつけて頑張ってください！あと、夢小説を荒らすやつにも気をつけてくださいね (2023年2月12日 21時) (レス) @page40 id: 5406dac44d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：魅樹 | 作成日時：2023年2月8日 12時
