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監督生の行動 〜6〜 ページ35

パッカパッカ…

「ん?」

外から聞き慣れない音が聞こえてきた。
Aが窓の外を見る。
馬車だった。

「あぁ、あの馬車?」

Aの視線にアーリーが言った。

「ここ、あんな馬車なんて通るんですね」

「うっふふ!ナイトレイブンカレッジの真似してるんだよ〜」

「え?ナイトレイブンカレッジの真似?」

「ほらぁ、ナイトレイブンカレッジに選ばれた生徒ってぇ、黒い馬車が迎えに来るでしょ〜?それでぇ、うちの街もそれを売りにして観光客集めしてるだって〜。ま、うちのイベントにも毎回ナイトレイブンカレッジ生に参加してもらってるけどね〜」

「ナイトレイブンカレッジって、本当に有名なんですね…」

「そりゃそうだよ〜!だって選ばれた人しか行かれない魔法士養成学校だよぉ!エリートしか入れないんだからぁ!」

「ジェイド先輩も、フロイド先輩も…エリートって事…ですよね」

「まぁ、そーだねー。自分のいとこだからぁ、別に何とも思わないけどさぁ」

「私は…なぜそんな凄いところに入り込んでしまったんでしょうね…」

Aが肩を落とした。

「ジェイドと出会うためじゃない?」

「……ストレート…ですねっ」

「運命ってヤツじゃん?」

「うふふ。そうだったら、良いな…」




アーリーとの女子会はあっという間に時間が過ぎて行った。

「あらら、もうこんな時間っ!そろそろ帰らないと、夕方からのプリン作りに遅れちゃいますっ」

「プリン作り、大変だね〜。でも、アタシ、Aちゃんのプリン、大好きだよっ!」

「ありがとうございます。これからも、たくさん食べてくださいね」

「もちろん!そうだ、フォトフレーム!」

残りの2つのフォトフレームも決め、アーリーが丁寧に1つずつ包んでくれた。

「アーリーさん、今日は本当に楽しかったです。ありがとうございました」

「アタシもすっごく楽しかったよっ!またお休みの日とか、ジェイドなんて放っといて遊びに来てね〜!」

「はいっ。そうしますね。では、また」

「気を付けて帰ってね〜!」

店から出たAをアーリーが手を振って送る。
Aも振り返り、小さく手を振った。




〜早く帰らないと、セナ君待たせちゃう…。しかもなんか、雲行きが怪しいし…〜

Aが早歩きで街を歩く。
空は夕立ちが来そうな雲が広がっていた。
雷の音も聞こえ始める。
その時。

「あ!小エビのおねえちゃんだぁっ!」

「え?」

声のする方をAは見た。

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魅樹(プロフ) - 五月雨さん» 五月雨様 ありがとうございます。いつも読んで頂いてとても嬉しいです。コメントを糧に、これからも書き続けていきます。引き続き読んで頂けたら嬉しいです。 (2023年2月12日 22時) (レス) id: e979216df4 (このIDを非表示/違反報告)
五月雨(プロフ) - うわぁ こんな展開になるなんて…ほんと涙出てきちゃいました。相変わらず素敵な作品ですねぇ〜これからも体調に気をつけて頑張ってください!あと、夢小説を荒らすやつにも気をつけてくださいね (2023年2月12日 21時) (レス) @page40 id: 5406dac44d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:魅樹 | 作成日時:2023年2月8日 12時

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