首謀者 〜3〜 ページ3
「場合によっては全体で中断も考えたんだけど…」
「その必要はありません。このまま続行して構いませんよ」
「そーだよ。中断とかめんどくせーじゃん」
ジェイドとフロイドが勝手に決めてしまった。
「じゃぁ、このまま続行するよ〜…。Aちゃん、ししゃもちゃん、大丈夫？」
「大丈夫です、アーリーさん」
「俺も問題ないッスよ！」
アーリーはうなずき、ハーツラビュル寮の方へ向かった。
「アーリーも大変な事に巻き込まれてしまいましたね…」
「しょーがねーじゃん。自分から副会長やってんだからさぁ」
「フロイド先輩、アーリーさんに冷た過ぎですよっ」
「えーっ。だって本当のことじゃーん」
「フロイド先輩、彼女出来ないタイプッスね…」
仲良し四人組の作業は続いた。
「ジェイド」
しばらくすると、アズールとリドルがキッチンの前へ戻って来た。
「おや、アズール、リドルさん。制裁は終わったのですか？」
アズールたちの側に先程の男はいない。
代わりに運営責任者の商店街会長が一緒だった。
「あの男なら傷害罪で警察に連行されたよ。ジェイド君、怪我は大丈夫かね？」
「おや、お久しぶりです、会長。先程アーリーもやってきましたが、怪我は大した事ありませんのでご心配なく」
会長とジェイドたちはアーリーを通して顔見知りだった。
「そうか。いや、今回まさかこんな事になるとは、企画運営したこの私に責任があると言うものだ。本当にすまなかったね」
「頭を上げてください、会長。それより、先程の犯人は単独だったのですか？傷害罪で連行されたと言う事は、自分がやったと認めたと言う事ですよね？」
「ああ。あの男一人で2つのチームに対し成長魔法、入れ替え魔法、攻撃魔法を展開していたようだ。しかし、それが依頼されてやったと言っていてね…」
会長が難しい顔をする。
「ダリアンさんですよ」
アズールが言った。
「…なるほど…。やはりそうでしたか…」
「今からそれを確認しようと、ダリアンさんのところへ行く所なんだ」
会長は難しい顔のまま言う。
「彼が正直に認めるとは思えませんが…」
「まあ、とにかく事実確認をしなくてはね。私はこれで失礼するよ。引き続き、頑張ってな」
会長は他のスタッフ数人と、警察と思われる人を引き連れて隣のブースへと向かった。
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魅樹(プロフ) - 五月雨さん» 五月雨様 ありがとうございます。いつも読んで頂いてとても嬉しいです。コメントを糧に、これからも書き続けていきます。引き続き読んで頂けたら嬉しいです。 (2023年2月12日 22時) (
レス) id: e979216df4 (このIDを非表示/違反報告)
五月雨(プロフ) - うわぁ こんな展開になるなんて…ほんと涙出てきちゃいました。相変わらず素敵な作品ですねぇ〜これからも体調に気をつけて頑張ってください！あと、夢小説を荒らすやつにも気をつけてくださいね (2023年2月12日 21時) (レス) @page40 id: 5406dac44d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：魅樹 | 作成日時：2023年2月8日 12時
