勝利の夜 〜2〜 ページ20
「はい…。…そう言えば、今日コックコートに着替える時、フロイド先輩とセナ君に…印、見られちゃいましたよね…」
「ええ。二人はもう知っている事ですからね。二人とも何も言わないですし」
「しかも、筋肉の見せ合いっこなんて、テントの外でみんなの会話丸聞こえで、私恥ずかしくなっちゃいましたよっ…」
「ふふふ。結構面白かったですよ。フロイドとの筋肉勝負はまだついていませんが」
会話をしながらも、ジェイドはAの服を脱がせていく。
「本当に…仲が良いチームですよね…」
「これからも、四人で仲良くプリンを作っていくのですよ」
「はい。凄く嬉しいし、楽しみですっ」
ジェイドと会話をしていると、少しずつ緊張が解けてきた。
「まずはセナさんを育てなくては」
「そうですね」
ジェイドがAを抱きしめる。
「何度見ても…Aさんの身体は、とても…綺麗だ…」
「…ジェイド先輩にしか、見せません…」
「当たり前です」
「はい…。…ジェイド先輩…服の上からでも、温かい…」
「Aさんも、温かいですよ」
Aがジェイドの蝶ネクタイを外す。
「おや、僕の服、脱がせてくれるのですか?」
「でも、背が高すぎて…大変ですっ…」
「これなら、どうですか」
ジェイドが膝をついてくれた。
「ありがとうございますっ」
「ふふふ。上手に脱がせられますか?」
「頑張りますよっ」
Aは頑張った。
「やっぱり…服を着ていない方が、温かいですね」
早く浴室に入れば良いのに、二人は脱衣所で抱き合っていた。
「ええ。人って、こんなに温かいのですね。深海で生活している時には、こんなこと思ったこともありませんでした」
「ジェイド先輩って、人魚なんでしたよね」
「おや、忘れられていましたか?」
「だって、ここは陸ですよ?人魚は生活出来ないじゃないですか」
「人魚の僕は嫌いですか?」
「とても…綺麗でした…。また、ジェイド先輩の人魚姿、見たいです」
「ふふふ。それは良かった。さ。浴室へ入りましょう」
やっと浴室へ移動した。
シャワーで汗を流し、身体を綺麗にして、二人でバスタブのお湯に浸かる。
「ジェイド先輩?」
「何でしょう?」
「深海で生活する人魚は、温かいお湯に浸かっても大丈夫なんですか?」
「浸かれないこともないですが、あまり気持ちの良いものではありませんよ」
ジェイドはバスタブにより掛かりながら眉根を寄せて笑った。
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魅樹(プロフ) - 五月雨さん» 五月雨様 ありがとうございます。いつも読んで頂いてとても嬉しいです。コメントを糧に、これからも書き続けていきます。引き続き読んで頂けたら嬉しいです。 (2023年2月12日 22時) (レス) id: e979216df4 (このIDを非表示/違反報告)
五月雨(プロフ) - うわぁ こんな展開になるなんて…ほんと涙出てきちゃいました。相変わらず素敵な作品ですねぇ〜これからも体調に気をつけて頑張ってください!あと、夢小説を荒らすやつにも気をつけてくださいね (2023年2月12日 21時) (レス) @page40 id: 5406dac44d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:魅樹 | 作成日時:2023年2月8日 12時