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勝利の夜 〜1〜 ページ19

「このまま、Aさんを抱いてしまいたいですが…、お疲れですよね」

額と鼻をくっつけ合いながらジェイドが囁いた。

「疲れても…いますけど…、それよりも、汗を綺麗に流したいです」

「そうですね。身体を綺麗にして、リフレッシュしましょう」

そう言いながらも、ジェイドがまたキスをする。

「これだといつまで経ってもシャワー浴びれませんよ…っ」

「ふふふ。どうやら僕の唇が言う事を聞かないようです」

「ダメですよ!ちゃんとしなくちゃ」

Aが両手でジェイドの頬を挟んだ。

「分かりましたよ。今日もバスタブにお湯を張りましょうか?」

「…はい」

「では、準備してきますので、Aさんはお着替えの用意をお願いしますね」

ジェイドは微笑んでベッドから降りた。

「ジェイド先輩」

「どうしました?Aさん」

ジェイドがAの方へ振り返る。

「あの、今日こそ…一緒に、お風呂入りませんか…?」

「良いですよ。一緒に、入りましょう」

ジェイドが優しく微笑んだ。
Aも笑顔を返す。







「今日の入浴剤は、カモミールを選んでみました」

バスルームのドアを開けた瞬間、とても良い香りがした。

「癒やされる香りですね…」

自分でジェイドを誘っておきながら、Aは少し緊張していた。

「緊張しているのですか?誘われたのは、僕ですが?」

ジェイドが後ろから抱きしめて囁いた。
その姿が洗面台の大きな鏡に映る。
鏡に映る自分を見るのが恥ずかしくてAは鏡から目を逸した。

「僕はAさんの全てを知りたいのです。心も、身体も…。だから、Aさんにも、僕の全てを知っていて欲しい…」

「…はい…」

「無理にとは言いませんが…」

Aの返事にジェイドが付け加える。

「…無理なんて、してないです。ただ、前にも言いましたけど、こういう事が…全部初めてなので…」

「ふふふ。誰でも何にでも初めてはあるではないですか」

そう言いながら、ジェイドはAを抱きしめたままAの寮服の蝶ネクタイを外した。

「………」

Aはジェイドにされるまま抵抗しなかった。

「…鏡にも…Aさんの身体を見せたくない」

AのYシャツのボタンを外したジェイドがAを自分の方に向き直らせた。
そして肩からYシャツをはだけさせ、そのまま床に落とす。

「僕のお守り、効果ありましたね」
 
Aの鎖骨にある印を見てジェイドが微笑んだ。

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魅樹(プロフ) - 五月雨さん» 五月雨様 ありがとうございます。いつも読んで頂いてとても嬉しいです。コメントを糧に、これからも書き続けていきます。引き続き読んで頂けたら嬉しいです。 (2023年2月12日 22時) (レス) id: e979216df4 (このIDを非表示/違反報告)
五月雨(プロフ) - うわぁ こんな展開になるなんて…ほんと涙出てきちゃいました。相変わらず素敵な作品ですねぇ〜これからも体調に気をつけて頑張ってください!あと、夢小説を荒らすやつにも気をつけてくださいね (2023年2月12日 21時) (レス) @page40 id: 5406dac44d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:魅樹 | 作成日時:2023年2月8日 12時

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