結果発表 〜7〜 ページ18
「じぁ、そっちが2号かー!」
「小エビちゃん可愛い〜!」
「ししゃもちゃ〜んっ!」
緊張が緩み、会場から色々な声が上がる。
『皆さんのお陰で、僕たちは優勝することができました。いえ、正直に申し上げますと、ここにいる、僕を含めた四人の頑張りのお陰で優勝を勝ち取ったのです』
「いいぞー!1号っ!」
「ラスボスいねーぞーっ!」
『おや、そうでした。ラスボスを忘れてはいけませんね』
ジェイドが言うと、既にフロイドがアズールを連れてきていた。
『我がオクタヴィネル寮を束ねるラスボス、タコ寮長をお連れしました』
会場が盛り上がる。
タコ寮長が深々とお辞儀をする。
『こちらのタコ寮長の力がなければ、本当にここまで来れなかったでしょう。作ったのは僕たち四人ですが、たくさんの仲間に支えられ、協力してもらい、この結果を導くことが出来ました。本当にありがとうございます』
「海の幸っ!」
「タコっぽいっ!」
会場が調子に乗ってきた。
『今後、こちらの商店街で今日皆さんに提供したプリンを販売していきますので、どうぞ楽しみにしていてください。今日は、皆さん、本当にありがとうございました』
会場が拍手喝采になる。
会場が盛り上がる中、スウィーツ選手権は、なんとか無事に終了した。
夜。
「あー…。ヘトヘトですっ…」
Aが自室のベッドに倒れ込んだ。
「Aさん、本当に、お疲れ様でした」
ジェイドがベッドに腰を掛ける。
「寮生たち、テンション高すぎませんか?」
疲れ切って寮に戻ると、勝手に寮生たちが食堂を貸し切って『優勝おめでとう!の会』を勝手に始め、ラスボスをはじめ、本日の主役たちは当然、巻き込まれた。
「ふふふ。こんな時にしか、羽目を外す様な事は出来ませんからね。アズールも容認していましたし」
「アズール先輩、いつもと雰囲気違いましたね。なんか、優しいと言うか…」
「彼の中でも何か感じるものがあったのではないでしょうか。他人の心情など、分かりませんがね」
「でも、みんな喜んでくれて、嬉しい…」
「そうですね。これからは、もっとたくさんの人を喜ばせることになりますよ」
仰向けになっているAをジェイドが覗き込む。
「やっと…、二人だけになることが出来ました…」
ジェイドはそのままAにキスをした。
「んんっ…」
とても甘く優しいキスなのに、それでいて濃厚で、長い。
Aは思わずジェイドの肩を掴み、引き寄せる。
それは、しばらく続いた。
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魅樹(プロフ) - 五月雨さん» 五月雨様 ありがとうございます。いつも読んで頂いてとても嬉しいです。コメントを糧に、これからも書き続けていきます。引き続き読んで頂けたら嬉しいです。 (2023年2月12日 22時) (レス) id: e979216df4 (このIDを非表示/違反報告)
五月雨(プロフ) - うわぁ こんな展開になるなんて…ほんと涙出てきちゃいました。相変わらず素敵な作品ですねぇ〜これからも体調に気をつけて頑張ってください!あと、夢小説を荒らすやつにも気をつけてくださいね (2023年2月12日 21時) (レス) @page40 id: 5406dac44d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:魅樹 | 作成日時:2023年2月8日 12時