結果発表 〜1〜 ページ12
「色変え魔法、ベリーより良かったかもしれませんね!」
「オレが考えたんだから、当たり前ー」
そして、試食が始まった。プリンはどんどんなくなっていく。
初めての食感、色変え魔法のホイップ、とにかく大人気だ。
ハーツラビュル寮も同じく大人気だ。
手のひらより小さなタルトには、可愛い真っ赤なイチゴが所狭しと乗っている。
ゼラチンでコーティングされているため、見た目も瑞々しい。
「ハーツラビュル寮も凄い人気…」
「うちの方が上です」
ジェイドが微笑む。
その時。
「ねぇねぇ、ウツボのおにいちゃん!」
小さな男の子がフロイドの前にやって来た。
手にはプリンを持っている。
フロイドはしゃがんで男の子の視線に合わせた。
「なーにぃ?めだかちゃん」
「おにいちゃん、このホイップの色、変えられるの?」
めだかちゃんと呼ばれた男の子がフロイドに質問した。
「できるけど、なんでぇ?」
「あのね、ボク、本当はね、水色が欲しかったの。でも、もう水色がなくなっちゃって、黄色しかもらえなかったの…」
少し残念そうにめだかちゃんがフロイドに言った。
「ふーん。それは残念でした〜。でもぉ、めだかちゃんがなんでオレのところに来たのか分かるよ。水色に変えて欲しいんでしょ?」
「うん!ウツボのおにいちゃん、水色に変えてくれる?」
「じゃあ、めだかちゃんだけ特別だからね〜!他の人には、ナイショにしてねっ」
そう言うと、フロイドはこっそりマジカルペンでめだかちゃんのホイップを水色に変えた。
「うわ〜っ!凄いや〜!ボク、魔法って初めて見たんだ!ボクも、ウツボのおにいちゃんみたいに魔法使えるようになりたいなぁ…」
「もう少し成長したらぁ、もしかしたら、魔法使えるようになるかもしれないよ?」
「もし魔法が使えるようになったら、ウツボのおにいちゃんにたくさん教えてもらおうっ!」
「うん。待ってるからね〜」
「ありがとう、ウツボのおにいちゃん!バイバイっ!」
「バイバ〜イ」
フロイドはニコニコしてめだかちゃんに手を振った。
「どうやら、フロイドが最初に色変え魔法を使ったところを見ていたのでしょうね」
「他の奴にはやらねーよ。めんどくせーから」
ジェイドがフロイドに近づき、フロイドも立ち上がった。
「フロイド先輩って、小さい子の扱い上手いんッスね。意外ッス…」
「私も驚きました…」
「はぁ?二人とも、オレのこと、どんな風に見てるわけ〜?」
フロイドがいじけた顔をした。
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魅樹(プロフ) - 五月雨さん» 五月雨様 ありがとうございます。いつも読んで頂いてとても嬉しいです。コメントを糧に、これからも書き続けていきます。引き続き読んで頂けたら嬉しいです。 (2023年2月12日 22時) (レス) id: e979216df4 (このIDを非表示/違反報告)
五月雨(プロフ) - うわぁ こんな展開になるなんて…ほんと涙出てきちゃいました。相変わらず素敵な作品ですねぇ〜これからも体調に気をつけて頑張ってください!あと、夢小説を荒らすやつにも気をつけてくださいね (2023年2月12日 21時) (レス) @page40 id: 5406dac44d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:魅樹 | 作成日時:2023年2月8日 12時