犯人探し 〜14〜 ページ40
「あははぁっ！メグがその筋の人って言ってたヤツがアズールだったとはねぇ〜。聞いた時はちょー笑ったわぁ〜」
「メグさんは良きビジネスパートナーですよ。フロイドのマネージャーをしているのが本当にもったいない」
「メグはあげないよぉ〜っ。オレのマネージャー出来んの、メグしかいねぇしぃ」
「ふふふ。僕の可愛い妹のAさんも、メグさんを信頼していますからね。お兄ちゃんとして、僕からもメグさんはフロイドのマネージャーのままでいさせてあげてください」
ジェイドが嬉しそうにアズールを見た。
「二人して、気持ち悪い事言わないでくださいっ…」
アズールがため息をついた。
「あの…、僕の服なんですけど…」
「あ、やべっ…。忘れてたぁ〜。あぁ…。でもニコルいなくなっちゃったね〜」
「どういう事…ですか…？」
「オレがすり替え魔法やってみたの〜」
「フロイドさんが僕とニコルさんの服を？」
「うん」
「でも…、あの時、フロイドさんはこの部屋にいませんでしたよね？」
「ちょっと待ってて〜」
フロイドが部屋を出てドアを閉めた。
「おや。つんつるてんですねぇ」
「おいっ、フロイドっ！」
「アズールさんとジェイドさんの服が…入れ替わった…」
「どお？」
フロイドが戻って来た。
既にアズールが服を元に戻していた。
「凄い…」
「すり替え魔法ってさぁ、入れ替え魔法ともゆーんだよねぇ。ま、オレたちは入れ替え魔法って使う方が多いけど」
「今のも…フロイドさんが？」
「うん。入れ替え魔法だけじゃなくてぇ、空間認識魔法も使ったの」
「空間認識魔法…。えっ！あの高難易度の魔法を？」
「うん。ほんのちょっとしか出来ねぇけどぉ、空間認識魔法使って別の部屋にいる人や物を認識して、同時に入れ替え魔法を掛けたの」
「凄すぎる…」
「サムも魔法使えんだろ？盗聴魔法〜」
「フロイドさんたちみたいな凄い魔法なんて使えませんよっ」
「空間認識魔法、練習してみ？パルクールにすげぇ効果あるから〜」
「確かに…。パルクールは空間認識能力が高い方が有利です…。だから…フロイドさんはこんなに凄く強くなれたんですか…？」
「それもかなり影響されてると思うよ〜」
「是非、練習したいですけど…、無理な気しかしない…」
「まぁね。オレだってほんのちょっとしか出来ねぇもん。でもぉ、諦めたら終わりだよ〜」
「はいっ！」
「今の言葉、Aの受け売りぃ〜」
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作者名：魅樹 | 作成日時：2023年6月15日 10時
