施設完成 〜6〜 ページ13
「あの子もうちに入れれば、フロイドと二大柱で人気出るんじゃないかしら」
「分かるんですか?」
「マネージャーの、感よっ」
「そうなると良いですね」
「その為にはフロイド並の実力が必要だけどね。パルクールあっての人気なんだから。それとスター性ね。うちの事務所には他にもパルクール選手がいるの知ってるでしょ?でも、これだけの人気があるのはフロイドだけよ。フロイドが来る前はどの選手もそれなりに良い成績でそれなりに人気があったんだけど、フロイドがずば抜け過ぎてみんな薄れちゃったわ」
「はい…。他の選手には申し訳無いですけど、とても、有難いですっ」
「Aさんもフロイドの妻らしくなってきたわね」
「そうですかね…。うちのフロイドをどうか、よろしくお願いします」
「任せなさい」
サムも一周走り終えた。
「まぁ、いーんじゃね?」
「ありがとうございますっ」
「じゃ、そろそろレース行こっかぁ。オレも建設中に確認に来ただけで、使い心地は今日初めてだから、とりあえず1回走ってみよ」
「はいっ」
「あとさ、せっかくだからタイム測ろうよ。大会で使ってるのと同じヤツ導入したからさぁ」
「是非っ、お願いしますっ」
「うん」
監督も合流し、レースコースに入る。
既に一般利用者も使っていた。
タイムはレース前に申請すれば誰でも測ることが出来る。
2人は一度コース確認の為、軽くコースを走ってみた。
その間にメグが申請を行う。
一般利用者もフロイドがレースをすると聞きつけ、コース前にはたくさんの人が集まって来た。
「一発勝負ね〜」
「はいっ!」
「オレ、ガチで走るよ?」
「そうして貰えたら嬉しいですっ!」
「ふーん。自信あんじゃーん」
「僕の為にフロイドさんが本気出してくれるのが嬉しいんですっ」
「おっけー。やってやるよ」
何組かの一般利用者がレースをし、その間に2人は体を解す。
「あの子、誰?」
「フロイドと対戦出来るんだから、相当な子じゃね?」
「新しい選手?」
フロイドとサムがスタート位置につく間、周りの人たちがざわついていた。
「静かにしてもらえます?一応、タイムも測るので」
メグが周りの人に注意する。
2人がスタート位置に着いた。
周囲も静かになる。
ポーンッ…
2人がスタートの音と同時にダッシュする。
やはりフロイドの方が速い。
サムも食らいつくが、2人の差はどんどん広がっでいく。
圧倒的な速さでフロイドが先にゴールした。
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作者名:魅樹 | 作成日時:2023年6月15日 10時