フロイドの計画 〜1〜 ページ29
「アズールも、フロイドの世界大会優勝を願っていましたよ」
「優勝してきてやるよ」
「ふふふ。それは頼もしい。こちらで応援していますからね」
「ジェイド先輩、また遊びに来てくださいね」
「ええ。Aさんも、ぜひお店に食べにいらしてください。お待ちしております」
「はいはい…。じゃーねぇ〜、ジェイド〜」
こうしてジェイドは帰って行った。
「さてぇ〜。ベッド行こ」
「早いってばっ」
「えーっ？いーじゃーん…」
「せめて…、シャワーさせてよ…」
「ふふーん。カワイイねぇ〜。じゃ、一緒にシャワー行こ」
「うん…」
Aはフロイドに連れられ、大きなシャワールームでシャワーを浴びた。
シャワールームから出ると、外は暗くなっていた。
「街の夜景…、綺麗…」
「冬は夜景が長く見れるからいーよねぇ〜」
「うん…」
大きなガラスの窓から、2人は眼下の夜景をしばらく眺めていた。
「こんな生活が出来るなんて…、夢にも思ってなかった…」
フロイドがAを後ろから抱きしめる。
「A…」
「ん？」
「あのさ…。この世界大会で、オレが優勝したらさ…」
「うん…」
「オレと、結婚してくんない？」
「っ……。それって…、プロポーズ…？」
「うん」
「………」
「A？」
Aが小刻みに震え始めた。
「寒いの？ベッド、行く？」
「……ううんっ…。そうじゃ…ない…。あまりにも突然で…、ビックリして…」
「あ…、ごめん…。タイミング間違えたかな…」
「…間違えてなんか…ないよ…。嬉しすぎて…、どうしようって…」
「泣いてる？」
「うん…。嬉しくて…泣いてるの…」
「そっか…。じゃぁ、オレと結婚してくれる？」
「はいっ…。喜んで…」
「良かった…。オレ、絶対優勝してくるからね…」
「うんっ…。待ってるから…」
フロイドがAの身体の向きを変え、正面から改めて抱きしめた。
「A…。愛してるよ…」
「うん…。ありがとう…。フロイド君、愛してる…」
そのままAを抱き上げて寝室へ連れて行く。
フロイドがプロデュースしたキングサイズのベッドで、2人は更に愛を深めていった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：魅樹 | 作成日時：2023年6月6日 21時
