切なすぎる夜 〜5〜 ページ50
フロイドたちを襲った3人の生徒は、レオナにこっ酷く絞り上げられ、学園長命令で3ヶ月の停学処分を受けた。
フロイドとAはオクタヴィネル寮へ戻り、オンボロ寮は閉鎖された。
オクタヴィネル寮生活を始めて1週間。
2人は一度も一緒に寝ていない。
今日は休日。
Aはフロイドとジェイドの部屋に遊びに来ていた。
「ねぇA〜。今夜、泊まってい〜?」
「ダメですよ…。他の寮生に見られたらマズイでしょ?」
「だってさぁ、先週、本当だったらぁ、Aをいっぱい抱けるハズだったんだよぉ〜?ジェイドとずっと一緒にいたってつまんねぇーじゃーん…」
「ちょっとっ!ジェイド先輩に聞かれたら恥ずかしいでしょっ」
「ふふふ。丸聞こえ…」
ジェイドが紅茶を淹れてくれた。
「もうっ…」
「あ、ジェイド、いたのぉ〜?」
「知ってるくせにっ!」
「ふふふ。どうぞ好きなだけお話ししていて構いませんよ。今更驚く事でもないですし」
「やっほー!」
クリスが風のように現れた。
「クリスっ」
「やぁ、Aー。元気ー?」
「こんにちは、クリス。この通り、元気ですよ」
「良かったぁー。でぇ、フロイドは元気ー?」
「元気元気…」
「なんだよー、その言い方ーっ」
「クリス。先日は2人を助けてくれてありがとうございました。お茶、飲んでいくでしょう?」
「うん。お茶飲みに来たんだもん」
「今淹れますね」
「クリス。約束が違うだろっ」
「えー?だってぇ、この前、Aがボクとは普通に会えるって言ってくれたからぁ。それに助けを求めたの、フロイドでしょー?別に約束守れてないワケじゃないじゃーん」
「フロイド先輩。私はクリスの目を見ていても大丈夫です。また、こうやってみんなで楽しい時間過ごしたいし」
「Aが良いならいーけど…。殴んなくていーの?」
「はい。クリスは恩人…?恩神…?ですから」
「ありがとうAーっ」
「クリス、お待たせしました。美味しい紅茶ですよ」
4人でティータイムが始まった。
「そーだっ。クリス。夜になったらさ、オレをAの部屋に連れてってよ」
「フロイド先輩っ!そこまでしなくたって良いでしょっ」
「えー?何ぃー?あぁ…。交わりたいのねー?」
「クリスっ!クリスまで変な事言わないでくださいよっ…」
「えー?本当の事でしょー?フロイドはAと交わりたいんでしょ?」
「うん。もう我慢の限界」
「フロイドったら、やるぅーっ!」
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作者名:魅樹 | 作成日時:2023年6月2日 17時