恐怖、再び 〜2〜 ページ30
ソファーに廊下で拾い上げた服を無造作に投げ置き、Aをそっとソファーに座らせる。
「ありがとうございます…」
「うん。ここの方が落ち着くでしょ?」
「はい…」
フロイドがAの隣に座る。
「小エビちゃんが着てた制服。盗られてなくて良かったね…」
「そうだったんですか…?」
「うん。全部、オレの服だったよ。しかもさ、まだ小エビちゃんが袖通してない服だし。結局オレの着た服を盗んだだけ〜」
「私の服、無いですもんね…」
「それで良かったじゃん」
「でも…あんなにたくさんの部屋があるのに、…良く私の使ってる部屋を見つけましたね…」
「まぁね。変態のやることは、分かんねぇよ…」
「そうですね…」
「小エビちゃんが落ち着いたら、シャワーして、ゆっくり休も」
「はい…。でも…シャワーも怖くて…」
「もう誰もいないから大丈夫だよ」
「分かってるんですけど…」
「じゃあさ、オレがシャワールームの前で待っててあげる。それで良い?」
「今日は、そうしてもらえたら…嬉しいです…」
「おっけー」
「フロイド先輩がシャワー浴びてる時は…?」
「うーん…。一緒に浴びる?」
「えっ?」
「ふふーん。冗談だよぉ〜。小エビちゃんが安心できる所で待ってて。……脱衣所とか?」
「……フロイド先輩、出てくる時声掛けてくださいね…」
「なに照れてんのぉ?オレの裸、見たいくせにぃ」
「きっ…筋肉が凄いから…、見てただけですよっ…」
「あははっ。照れてる小エビちゃん、本当にカワイイねぇ」
フロイドが頭をポンポン撫でてくる。
「なんか、恥ずかしいです…。私、別に可愛くもないのに…」
「……オレにとったらぁ、カワイイの。だからいーの。それで」
「はい…」
「どう?シャワー、出来る?」
「大丈夫です。早く休みたいし…、頑張りますっ。……それで…あの…。着替えを…」
「はいはい。一緒に部屋に行ってあげるから」
「ありがとうございます…」
着替えを取りに行き、Aはフロイドに廊下で待っていてもらいながらシャワーを浴びた。
「フロイド先輩、お待たせしました…」
「うん。じゃ、次オレ行ってくるね」
「はい…。あの…、脱衣所まで一緒に行っても…」
「早くおいでよ」
「……はい…」
Aはフロイドとまた脱衣所に行く。
「椅子もあるし、ここで待ってなよ」
「はい」
フロイドはどんどん服を脱いでいく。
恥ずかしいけどフロイドの筋肉見たさにAは目をそらさない。
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作者名:魅樹 | 作成日時:2023年4月19日 9時