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フロイドの決心 〜2〜 ページ13

「歓迎って…」

「ジェイドと何話してたの?アイツ、嬉しそうにしてたよ〜?」

「ジェイド先輩は…副寮長として、私のお世話を…」

「お世話ねぇ…」

男子生徒の視線がAの胸にいく。

「この学園って、男しかいないんだよねぇ…」

「きゃっ…」

Aは後ろに下がった拍子にかかとを床に引っ掛けてしまい、そのまま尻もちをついてしまった。

「そのスカート、良いねぇ…」

「ちょっ…ちょっと!どこ見てるんですかっ!」

「へぇ。見かけによらず気が強いタイプ?」

男子生徒がしゃがんでAの顔をジロジロ見る。

Aはついに恐怖で動けなくなった。

一人の男子生徒がAの太ももを触ってきた。

「柔らけぇ〜っ!」

更にスカートを捲くりあげようとスカートの中に手を入れてきた。

〜襲われるっ!〜

しかし恐怖で声が出ない。

「お前ら、何してんのぉ〜?」

玄関からフロイドの声が聞こえた。
その声に男子生徒たちが振り返った。

「チッ。フロイド…」

「ねぇ。何してんの?って聞いたんだけど。オレの声、聞こえねぇの?」

フロイドがゆっくり男子生徒たちに近づいて来る。
男子生徒たちも立ち上がり、フロイドと対峙する。

「お前もコイツの歓迎会?俺たちはそのつもりで…」

「その割にはさぁ。小エビちゃんの足、触ってたよねぇ?」

「はっ…?何だよ…っ。フロイドもコイツにっ…ウエッ!」

フロイドが一人の男子生徒の胸ぐらを掴んで持ち上げた。

「小エビちゃんに手、出そうとしてたんだろ?」

フロイドの目つきが鋭くなる。

「いや…、その…尻もちついたから…助けてあげようとっ…うぐっ…」

フロイドはその男子生徒をそのまま投げ飛ばした。
そして肩を足で踏みつける。

「ああっ?そんな言い訳、オレに通用すると思ってんの?」

「いでででっ…」

肩を踏みつけられた男子生徒が痛みに声をあげる。

「う…あわぁっ…」

もう一人の男子生徒が逃げ出そうとした。

「どこ行くの〜?」

フロイドの横を通り過ぎる瞬間に、フロイドが後ろの襟ぐりを鷲掴みにして捕えた。

「一人だけ逃げるなんて、ズルくない?」

フロイドはそのまま床に男子生徒を叩きつけた。
恐らく顔面が床にヒットしている。

「うぐぐっ…」

「小エビちゃんに近付くと、オレが許さねぇから。他のヤツらにも、伝えといて」

そう言うと、フロイドがAの元へ来てくれた。
そして恐怖で動けなくなった身体を両脇を抱えてゆっくり立ち上がらせてくれた。

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作者名:魅樹 | 作成日時:2023年4月19日 9時

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