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オスカーの決断 〜1〜 ページ13

しばらくして、ジェイドがタブレットを閉じた。

「ふぅ…」

「終わった?」

「いいえ。明日に回します。それよりも…、僕はAの方が大事だから…」

ジェイドが立ち上がってベッドに座るAを抱きしめた。

「仕事の方が…大事でしょ…。仕事が無くなったら…、稼げないんだから…」

「ふふふ。現実味たっぷりの言葉ですね…」

ジェイドがそのままAをベッドに押し倒す。
そして優しくキスをたくさんする。

「んっ……」

「近隣の国への進出は制覇しました…。いつまでも同じ事を繰り返していても、先には進めません…」

ジェイドはAのネグリジェを脱がせ始めた。

「不安…?」

「僕が?」

Aの首筋に強くキスをする。

「んんっ……」

「そんな訳…ないでしょう…」

「そう?…んっ……!」

次は胸に強くキスをする。

「絶対に、成功しますよっ……」

まるで不安を打ち消すかのように、ジェイドはAの身体に強くキスをしていく。

「A…。愛してる…」

「ジェイド君っ……あぁっ………」

Aはジェイドにいつもより激しく愛された。






時は流れる。

ジェイドの一大プロジェクトは大ヒットした。

たくさんの人員を確保し、小エビちゃんのプリンはどんどん大きくなって行く。

セナは新店舗の店長に抜擢された。
その他にも本店の店長も兼任し、広報もやってのける。

ジェイドも本店と新店舗を行ったり来たりの日々が続いた。

そんなある日。

ジェイドが新店舗の大きな事務室で仕事をしていると、事務室直通の電話が鳴った。

「はい。リーチです」

本店のスタッフからだった。

「おや。そうですか…。うーん…こちらに来てもらう事が出来ないか聞いてもらえませんか?」

そこにセナが入ってきた。
ここの事務室にはセナの机もある。
セナは机でタブレットをいじり始めた。

少ししてジェイドが電話を切った。

「セナさん。本店に、オスカーが来たようです」

「オスカーが?偵察ですかね」

「ふふふ。偵察なら、ここに直接来るでしょう?」

「そうッスよね。マリアちゃんもしばらく休んでるって言うのに…」

マリアは最近になって体調が優れず、しばらく店を休んでいた。

「どうやら、僕とセナさんにお話しがあるとか」

「ジェイド先輩と俺に?」

「ええ。それで、こちらの店に来てもらうことにしました」

「そうッスか。なんだろう?」

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作者名:魅樹 | 作成日時:2023年4月9日 22時

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