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5.顔を合わせられない ページ7
















「え、覚えてないんですか?」




『うん』







バーの裏にはアパートがあって
バーテンダーである彼がそこに住んでいる。




後ろで黒服の彼女を待たせながら、
私は彼の部屋を訪ねていた。







「昨日Aさん、迎えを呼んだあと

僕に絡みついてきたのを覚えてないんすか…」




『まじ?』




「首に腕絡みつけてきたじゃないですか」






疲れきった顔でそう言うんだからそうなんだろう。
なんか申し訳ない。






「迎えの女性が来たと思ったら、
隣に怖い感じの男性もいて」




『怖い感じの男性…?』




「髪を編み込んでいて、黒服の…」






髪を編み込むって…ピンガじゃん、それ絶対


私呼んだっけ?





急いで携帯をもう一度確認したけど
やっぱりベルモットしか呼んでないはず。






「金髪の女性はそのまま帰って行って、
残されたその男が…」



『男が?』



「ものすごい目つきだったんですよね。」



『(知ってる)』






あの人の目つきはいつだってヤバい。


常に殺気立ってはいるものの、そんな所にも惚れている私は懲りずにアタックしてたんだっけ。






体の関係を持ってしまった今、


彼に顔を向けられないというか





今まで通り普通にアタックはもう出来ないだろう。



なんなら顔を合わせるのも気まずい。




そう感じてるのは私だけなのかもしれないけど。







「とにかく、僕あの人に嫌われてる感じなので
もう連れてこないでくださいね」



『わ、分かった』





そんなに恐れる???






「かなり
怒ってたみたいなので…彼氏さん」



『…いや、彼氏じゃないよ。』



「!?」





目を丸くさせた彼に

「彼は私の片思いの相手」

と言い残して、踵を返す。







__これで昨日何があったのかは大体把握できた。




ベルモットも面白おかしくピンガだけを残して
1人で帰ってっちゃったんだろう。






ピンガも、



…バーテンダーの彼いわくすごく怒ってたらしいけど

きっと仕事で何かあったんだろう。





でも、酔っ払うことが今までなかったから
今回で酒癖が悪いことを知れてよかった。



次からはちゃんと気をつける。










『鍵と服、バーボンに預けよ…』





いつもならベルモットに彼に渡しといてもらうんだけど
今回の件で、私の中で更に信用を失ったから。








とにかく、しばらくはピンガと顔を合わせたくない。









6.バーボンとお仕事→←4.バーまで事情聴取



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ピンガすき! - 読み返したよっ!大好き!更新停止かぁ………悲しいけどずっと待ってます!! (10月8日 16時) (レス) @page26 id: 400667dae2 (このIDを非表示/違反報告)
すい - ウッ……ピンガ…不足…いや今日もフラれた。不足(?)なのか?更新…お願いしまぁぁぁす!(うざくてごめんなさい(>_<))親友の方もお願いします! (9月29日 7時) (レス) id: 400667dae2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい - また更新楽しみに待ってます! (9月29日 7時) (レス) id: 400667dae2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい - 久しぶり見に来たらスッゴい人気出ててビックリしましたw楽しみに更新あるかな〜と見たら無くて少し残念でしたがまた一から読み返して「これは、人気になるよ!やっぱ何回見ても面白い!\(^o^)/」って思いましたwww (9月29日 6時) (レス) id: 400667dae2 (このIDを非表示/違反報告)
ルビー - まじで大好き!もっと見たい!親友の秘密を知ってしまったの方もっ (9月15日 22時) (レス) id: 400667dae2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:缶コーヒー | 作成日時:2023年7月27日 23時

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