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36.戻ってきた ページ38









目が覚めるとグレースの姿は既に無くなっていて




机に置いてあったメモを見て、
グレースは海外に向かったことが分かった。


















−−−それから夜が明けて、今日は休日最終日。







昨日同様、グレースの部屋に泊まった私はこの日の夜
ひとり静かにグレースのお酒を眺めていた。



…そんなとき。






[ガチャッ!]




勢いよく開かれたドアに思わず
肩をビクつかせた。







「__ただいま、A」




『…!?グレース!?』






そして、聞き慣れたこの声。




_まさかのグレースがたった約1日で帰ってきたのだ。








『は、はや…!?』




「ふっ、びっくりした?」




『グレースだとは思ってなくて
不審者が入ってきたのかと思った…!』






まさかグレースだとは思わないから
ちょっと身構えてしまったよね。



私、変な顔してなかったかな…







「あら
そんな輩はこんな施設に居ないわよ、…多分
もし居たとしても、私といれば大丈夫」





……
グレースの言うことには絶対的な安心感がある…


彼女から離れなければ大丈夫って事だよね。






笑いながら“多分”とか…地味に怖かったけど。
まぁ確かに、山田くんの件もあったし







(…山田くん…)






『山田くん、どこ行ったんだろう』






今思えば、グレースが何かを囁いてから山田くんは逃げて行っちゃって…呆気なく終わったような。


かなり不自然な終わり方だった気がする。







「……

私にもわかんないかな
…気になるの?」




と言う割には意味深な間があったけどね。



てか、最後の圧怖い。




『グレースがそう言うんならそうなんだね』




自分でも意味不明な返しをした。


彼女は秘密だらけで
何となく、察してはいけないような気がしたから





…というか、ピンガさんと電話口の女性との会話も
かなり意味深だったし。




あんまり気にしないでおこう






『グレース』




「ん?」




「どんな秘密を抱えてても
グレースの事は私が守ってあげる」




「!」






秘密もグレースの存在自体も
1番近くにいるこの私が守ってあげなくちゃ。





「ふふ……ありがと」







そう言って私を撫でるグレースの手は


今日は何だか冷たい気がした。



















『グレース!前から気になってたんだけど
このお酒なに?』





「それは……“彼”と同じ名前のお酒」





『!
私も飲みたい』





「だーめ」







37.緊急連絡→←35.彼女の安心感



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ルビー - 缶コーヒーさん昨日のコナン試写会いきました?!私はいったよ!続き見たくて待ち遠しい! (9月7日 15時) (レス) id: 400667dae2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいな - 缶コーヒーさんみんなにコメント返してくれているなんてすごい優しいですね!続編おめでとうございます🎉 (8月15日 18時) (レス) id: b9819e7b60 (このIDを非表示/違反報告)
缶コーヒー(プロフ) - 甘味さん» そ、そんなにっ……!!(´;ω;`)ありがたきお言葉です、、、更新頑張れますありがとうございます:( ;´꒳`;): (8月15日 17時) (レス) id: f4edea90ba (このIDを非表示/違反報告)
甘味(プロフ) - 缶コーヒーさんが作品を作ってくれて良かったです(泣) (8月15日 17時) (レス) id: 3db5f1fed5 (このIDを非表示/違反報告)
甘味(プロフ) - 一日の癒やしすぎます!(泣) (8月15日 17時) (レス) id: 3db5f1fed5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:缶コーヒー | 作成日時:2023年7月18日 20時

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