↑の続き ページ7
Aside
二年前の冬
少し町でも悪名を持つ兄が私の担任の先生を殴るという事件を起こした。
事の発端は、修学旅行へのクラスメートの私への対応。
元々生まれつき体が弱い私は、クラスの子達からあまり相手にされなかった。でも、先生は、私のことを気遣ってくれて、凄くやさしかった。
そんな先生に好意を抱いてた。
ただ、お兄ちゃんはクラスメートの私への対応が気にくわなかったのか、皆からの人気者の私の先生を殴ったのだ。
1発なら、まだしも。
何回も、何回も、
『Aを不幸にするな』
って、口にしながら殴ってた。
...息が絶えるまで
その日から当たり前だけど殺人犯の妹。
そして、人気者の先生を失った皆の怒りが全て私に降り注ぎ。
2年後、私は、死んだ。
お兄ちゃんは、私を助けてくれた。
でも、その結果、私は、いじめられたんだ。
扶けてくれたお兄ちゃんを
死ぬほど恨んでる私が...いやなんだ。
「だから、書きたくなかった...嫌だった。お兄ちゃんは、牢屋に放り込まれて、ったまに、会いに行った、けど、本当は会いたくなかった...そんな、私が嫌いで、」
昴「Aちゃん...」
「私、寂しかったの。本当に、だからお兄ちゃんに会いに行ってた...。」
.
昴「寂しかった...そうやろうな。まだ、ここにおりたいんやったら、おってもええで?俺、いつも暇やから、喋りに来てよ」
「ありがとう...」
死んだ後に、こんな優しい人に出会えるなんて。
22人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ひはーい | 作成日時:2018年12月19日 21時