弟たちの想い ページ7
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自宅に帰った後、ケンチさんから連絡を貰って、Aさんも、お腹の赤ちゃんも無事だったと聞かされた。
ホッとする一方で、臣さんの言葉が頭をよぎる。
【手に入れたいって、思ってた。俺だけのマリア様でいて欲しかった。】
【でも、マリア様は…みんなのマリア様に過ぎなくて。平等に…俺を…みんなを…救ってた。】
【女として、アイツが見てるのは1人だけだって…ずっと気付いてた。】
【手に入らないなら、傷付けて、傷付けて…嫌われればいいって…あいつの記憶に残ればいいって思った。】
【運命ってやつはさ、どれだけボロボロにしたって…全然消えてくれなかった。】
【どれだけ、ボロボロにしたって…そんなの関係ないって…全部、丸ごと、愛し合って…】
憂いを帯びた、綺麗な顔で、ぽつりぽつりと話していた。
その目が潤んでいることにも気付いたけれど、大したことも思い浮かばず、気付かないフリをして。
無理矢理笑ってこちらを向いた臣さんと、そのまま別れた。
M「…マリア様って…分かる気がします。」
一緒にメシを食ってた陸さんと慎に打ち明ければ(Aさんを守ろう同盟の反省会でもある)、慎が微笑みながらそう言う。
R「うんうん。すっごい分かる。」
M「なんか…WWWのとき、いろんなこと、ありましたけど…Aさん、ずっと綺麗なままなんですよね。」
R「え、まこっちゃん…Aちゃんのこと…？！」
M「や！違いますよ？！好きとかそういうんじゃないですからね？！」
R「分かってるって(笑)」
M「…普通あんなことがあったら、落ちて、落ちて、ダメになっちゃうんじゃないかって思ってたんですけど…」
K「Aさんは、ステージに立ち続けた。笑顔で、歌い続けた。」
R「…セカンドさんとの信頼関係が強かったのもあると思う。何より…」
「「「ケンチさん！」」」
R「何があっても、大っきな愛情でAちゃんを包んで…認めて…支えて、頼って…簡単に出来ることじゃないよね。」
M「…お互いが、お互いを尊重して、高め合っていけるって…ほんと凄いですよね。」
K「…だから、周りが憧れて、欲しくなる…」
R「…でも、ケンチさんとAちゃんの絆は、絶対に切れない。」
それを受け止めきれないでいたあの人は。
少しでも、自分とマリア様との絆を、作ろうとしていたのかもしれない。
でも、上手くいかなくて。
現実を知った今夜、どんな想いで俺に話をしていたんだろう、と。
胸が痛くなった。
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ユキ(プロフ) - 久しぶりの更新ありがとうございます(*^^*) (2021年9月30日 21時) (
レス) id: e86d7cf610 (このIDを非表示/違反報告)
rhszh(プロフ) - 更新ありがとうございます！早速読みました！最高です！お誕生日おめでとうケンチさん！ (2021年9月30日 0時) (レス) id: e78e4a67b5 (このIDを非表示/違反報告)
きき(プロフ) - にゃんちゅうさんの小説大好きで何回も読んでいます！赤ちゃんも産まれてこれからどうなっていくのか続きが楽しみです！ (2021年4月9日 0時) (レス) id: 1cb6a41e93 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - キャー(／▽＼)♪ (2020年9月30日 7時) (レス) id: 5f63e3cc55 (このIDを非表示/違反報告)
きくりん(プロフ) - あらあらケンチさん鋭いですね。啓司さんとケンチさんの中が悪くなりませんように (2020年9月7日 0時) (レス) id: 97f67c1a4a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にゃんちゅう
| 作成日時：2018年12月16日 0時
