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交渉 ページ6

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「…うーん、白い肌に、黒が映えて…美しい。」

ブラックドレスに着替えさせられると、その服を用意した金髪の男に、片言の日本語で褒められた。
男が、そっと私の腕に触れようとすると、横から大きな手が伸び、男の腕を掴んで、引き離していった。

「…Aに触んな。」
「…イタイですよ、九十九さん。これから大事な交渉なんですから…」

琥珀さんを先頭に、無理矢理に連れてこられたのは、家村会の集会。
スーツに身を包んだ男たちに迎え入れられると、若い奴らを従えて腰掛けている、幹部と思われる男たちにジロジロと見つめられ、居心地悪く、俯いた。

「…わざわざ悪いね。」
「そんな、怖い顔するなよ。俺たちは期待してるんだよ?」
「…今回の件は、お前らの仕業だっていうのは分かっている。」

聞き覚えのある声に、パッと顔を上げると、幹部と思われる男たちの中でも一際若い、白いストールをかけた男と目が合い、ニヤリと見つめられた。

「…思ったより暴対法ってやつが厄介で…我々も自由に動けなくなってね…。琥珀君…君がSWORDを纏めてくれると、助かるんだよ。」
「金なら必要な分だけ出してやる。」
「つまりだ…俺たちの下に着けば、それ以外のことも面倒見てやるって言ってるんだよ。」

「…喧嘩でモノ言ってたてめぇらが、何小癪垂れてんだよ。」
「あぁ?!」

鼻で笑いながら、ぼそりと呟いた九十九さんの言葉に、幹部の1人が苛立った様子で反応するが、琥珀さんの長い脚が机に乗せられた音をキッカケに、再び九十九さんが話し出す。

「素直に言えよ。手、貸してください、お願いします、ってよ。」
「何だと!?」

壁際に立っていた下っ端の奴が九十九さんに向かってきたものの、九十九さんの一振りで床へ沈んだ。

「だから、九十九さんは連れてこない方がいいって言ったんですよ…」

金髪の男が琥珀さんの耳元で、呆れたようにぼそりと呟く声がAの耳にも届いた。
九十九さんに向かっても、彼は日本語ではない言葉を放ち、バカにされたと感じた九十九さんが、彼に突っかかって、今にも喧嘩が始まりそうであったところを、中央に座った琥珀さんが片手で制した。

「…そんなにSWORDが欲しいなら…お前らが俺らの下に着け。」

立ち上がり、幹部の面々に向けて言い放った琥珀さんへ、奴らのため息がかけられた。



「…そう言えば…龍也君は元気にしてるかね?」



会長の言い放った言葉に、一瞬顔を強張らせた琥珀さんは、足早にその場を後にした。

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- もう更新はされないのでしょうか? 最初から一気に読ませてもらいましたがとても続きが気になります。更新されるの待っていますね。 (2019年5月12日 20時) (レス) id: 8656a872ff (このIDを非表示/違反報告)
青龍 葵(プロフ) - 更新されないんでしょうか? (2017年12月24日 3時) (レス) id: 7069733e86 (このIDを非表示/違反報告)
雨宮夢叶(プロフ) - 続きが楽しみです!更新頑張ってください! (2017年8月6日 16時) (レス) id: 556da1689c (このIDを非表示/違反報告)
白濱ゆあ(プロフ) - 更新楽しみにしています!!!頑張ってください(*^^*) (2017年6月12日 3時) (レス) id: 0c3fdd77dd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:にゃんちゅう | 作成日時:2017年3月13日 0時

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