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争いの景色 ページ11

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今まで、コブラや琥珀たちと一緒に生きてきて、喧嘩でケガをして帰ってくる彼らを迎え入れてきたが、実際にその現場は見たことがほとんどなくて。
目の前で繰り広げられる争いに、足が竦み、身体がわずかに震え出す。

その様子に気付いたのか、隣に立つ九十九が手を取り、握りしめてくれた。
チラリと九十九を見上げると、表情を全く変えず、片手で煙草を吸いながら、劉と話し出す。

「…面白れぇってのは、これか?」
「いえ…これからです。」

劉が右手で合図を送ると、向かってくるカーキ色に、四方八方から多数の空き瓶が投げつけられる。

頭や、脚、身体と、容赦なく瓶を叩きつけられる。

「…街もゴミなら、そこに住んでる人間もゴミですね。まさか、こんな簡単に引っかかってくれるとは。」
『…こんなの…酷い…っ!』

次々と叩きつけられる空き瓶に、血を流している人もいた。

Aは堪らず劉の目の前に飛び出し、震えながらも彼を睨み上げると、劉はニヤリと笑ってサングラスを外し、一歩歩み寄ると、Aの頬に手を添える。

「…まだまだ、これからですよ。」

そっと頬を撫で上げる手に、身体がブルりと震えて俯くと、九十九が手を取り、その場から連れ出してくれた。




「…九十九。」




九十九に手を引かれて歩いていると、ふと彼の名前を呼ぶ声がした。

「…西郷…。」

そこにいたのは、山王街で何度も見たことのある、警察、だった。

「…九十九。面白い話があるんだけどさ。」

視線を逸らした九十九を、覗き込むように身を乗り出した西郷は、話を続ける。

「琥珀のことだよ。」

その名前を出せば、九十九が反応することを分かりきっているかのように、そう切り出すと、立ち上がり、九十九に近づいていく。

「なぁ…聞こえてるか?こ、は、く。」

九十九の目の前に立つと、西郷は九十九に身体をぶつける。




「…命は大切にしないと。」

想いに気づくとき→←争いの始まり



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- もう更新はされないのでしょうか? 最初から一気に読ませてもらいましたがとても続きが気になります。更新されるの待っていますね。 (2019年5月12日 20時) (レス) id: 8656a872ff (このIDを非表示/違反報告)
青龍 葵(プロフ) - 更新されないんでしょうか? (2017年12月24日 3時) (レス) id: 7069733e86 (このIDを非表示/違反報告)
雨宮夢叶(プロフ) - 続きが楽しみです!更新頑張ってください! (2017年8月6日 16時) (レス) id: 556da1689c (このIDを非表示/違反報告)
白濱ゆあ(プロフ) - 更新楽しみにしています!!!頑張ってください(*^^*) (2017年6月12日 3時) (レス) id: 0c3fdd77dd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:にゃんちゅう | 作成日時:2017年3月13日 0時

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