検索窓
今日:31 hit、昨日:0 hit、合計:165,900 hit

ページ12

.



ITOKANの前で対峙する鬼邪高の面々と、ヤマトたち。
チハルとナオミ、Aは裏口から店を出て、少し離れた場所からヤマトたちを見守っていた。

「この間はうちの連中が世話になったみたいだな。…チハルって奴、ここにいるだろ。」
「だったらどうした。」

至近距離で、互いに目を逸らさずに話す2人。
苛立っているのか、鬼邪高の番長・村山の指先が微かに揺れているのが、遠くからも分かる。

「…確かに、チハルは俺が預かってる。」
「じゃあ早く出せよ。」
「…お前らに返すつもりはねぇ。」

ヤマトの一言に鬼邪高の奴らがざわめき立つ。
村山は呆れたように笑い、ヤマトから離れて小さく手を叩いた後、言葉を続けた。

「山王連合会は鬼邪高の問題にあや付けた…そう取っていいんだな?」
「いや、この件は、山王とは関係ねぇ。…俺だけの問題だ。」

小競り合う周囲には目もくれず、村山だけをひたすらに見て歩み寄り、ヤマトはそう伝えた。

「おいおい…友情ごっこ見に来たわけじゃねぇんだよ。じゃ、お前山王抜けんのかよ?」
「やるなら俺だけにしろ。」

強い言葉で言い切り、ヤマトが顎で帰るように促すと、村山はため息を1つついて帰っていった。

「…また来るわ。」

他の連中は納得いかない様子であったが、村山に促され、後に続いていった。

「村山さん!本当に良かったんですか…」
「あぁ…やっぱ、コブラもいねぇとな。」

ニヤリと笑って、村山はそう呟いた。

▼→←▼



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.6/10 (40 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
151人がお気に入り
設定タグ:HiGH&LOW , 山王連合会
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:にゃんちゅう | 作成日時:2016年10月19日 7時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。