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二話 ページ3

「なら、俺と一緒に来るか?」

「え?」

しゃがみ込みこの子の綺麗な髪を撫でながら微笑み掛けると「でも…お兄ちゃんが知らない人には付いてっちゃ行けないって…」

女の子は後退り俺を警戒しているようだった。

ほぉ、兄貴の奴結構仕付けはしっかりしとるようやな。

まぁ、そんな事はどうでもええか。子供の1人や2人、思い通りにする事なんていくらでもできるからな。

そんな事より

「可愛ええリュック背負っているなぁ、ん?名前入りキーホルダーか。」

「……」

「名前、Aちゃんって言うんやな。」

覚えたで。

「大丈夫やで、そんな警戒しなくても。それに俺が Aちゃんの事見捨てたら、あんたはまた1人になってまうで?」

ええの?と聞くとAちゃんはブンブンと首を横に振った。

かわええのぉ、小さい子ってこんなに可愛かったけ?はよ俺が手に入れないと他の誰かに盗られてまいそうや。

「お兄ちゃんな、Aの事捨てたんやで。」

「え…?違うよ、捨てられてないよ…」

俺の言葉に明らかに動揺している。
そうやろうな、こんな小さい子、大人の言葉を簡単に真に受けてしまうよな。
しかもこんな状況なら尚更…。

「だってA、散々お兄ちゃんの事探してたんやろ?」

「うん…」

「でも、お兄ちゃんおらんかったやろ?」

「……うん」

「なら、そう言う事や。可哀想にな、俺なら絶対そんな事せいへんよ。このままAが俺を選んでついて来んかったらAは永遠に一人ぼっちになってまうで?」

「そんなのやだ…!」

「なら俺と一緒においで。な?」

俺が手を差し出すと少し戸惑ってはいたがAは
俺の手を握ってくれた。



捕まえた…。



俺の天使、絶対逃さへんからな。

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雪乃(プロフ) - 続き待ってます (10月8日 23時) (レス) @page40 id: 3057047a96 (このIDを非表示/違反報告)
うさこ(プロフ) - 讃良さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます!コロナに負けずお互い頑張りましょう!!これからもよろしくお願いします! (2020年8月4日 1時) (レス) id: 2f0ef64b32 (このIDを非表示/違反報告)
讃良 - とても面白く、ずっと頬の筋肉が緩みっぱなしでした。続きをお待ちしております!体にだけは気をつけて…! (2020年8月2日 11時) (レス) id: 0970343196 (このIDを非表示/違反報告)
うさこ(プロフ) - ワロタwwさん» コメントありがとございます!のれからもよろしくお願いします!! (2020年7月21日 21時) (レス) id: 2f0ef64b32 (このIDを非表示/違反報告)
ワロタww - すごい展開にコメしたくて仕方なくなってしまったwwww初コメここに通ります。面白くて好きです(^-^) (2020年7月12日 22時) (レス) id: 1c977d7f9f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:うさこ | 作者ホームページ:http  
作成日時:2020年5月6日 22時

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