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十八話 ページ19

次の日、俺はAを連れて渋谷に来ていた。

つい最近、昔一緒にチームを組んでいた乱数から久しぶりに連絡が入り『たまには一緒にご飯でも食べに行こうよ!』と誘って来てくれたからだ。

Aを1人にする訳には行かなかった俺は乱数に
事情を説明しAも連れて行く事にした。

「やぁやぁ!一郎!!お待たせ♪♪」

「うおっ!?」

元気よく俺に飛びついてくる所相変わらず変わってないなぁ

「久しぶりだな乱数!」

「あ、この子がAちゃん?」

俺に抱き付きながらAの方に目線をやる。「あぁ、前言ってた子だよ。」と答えると、乱数はAに興味を持ったのかパァアと目を輝かせていた。

「初めてましてー!一郎達から話は聞いてるよ!飴村乱数です、よろしくね♪♪」

「白膠木Aです!よろしくお願いします!!」

「わぁ、可愛い!大丈夫一郎??これだけ可愛いくていい子だと中央区のお姉さん達に目をつけられちゃいそうだよ!」

「おいおい、なんで中央区が出てくるだよ」

「ねぇねぇ、ちゅーおくっ何??」

か、かわいい…!

俺の服をくいくいと掴み訪ねてくる姿につい
きゅんっと胸が締め付けられる。

「ふふ、ちゅーおくじゃなくて中央区だよ!
おねーさん達が沢山集まった所だよ♪♪」

「なんでおねーさん達だけなの?」

「ん?それはね…て、なんか鳴ってない?」

「あ、俺だ!」

タイミング良くポケットの中でスマホの着信音が鳴ったので慌ててスマホを取り出す。

「あ、すまんちょっと電話出ても良いか?」

「一郎も忙しいんだね〜いいよ!」

少し離れた所で電話に出ると、相手は前回依頼を受けた女の人からだった、また仕事を頼みたいとか。

電話のやり取りをしつつチラッと乱数の方に目をやると何やら2人で楽しそうにしている様子だった。

Aの奴、もう乱数とも仲良くなってる。
人見知りしないで誰とでもすぐ親しくなる所なんて簓さんにそっくりだ。

簓さんにそっくり…か。


簓さんが羨ましいと思う反面、





なんだか少し腹が立つな。

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雪乃(プロフ) - 続き待ってます (10月8日 23時) (レス) @page40 id: 3057047a96 (このIDを非表示/違反報告)
うさこ(プロフ) - 讃良さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます!コロナに負けずお互い頑張りましょう!!これからもよろしくお願いします! (2020年8月4日 1時) (レス) id: 2f0ef64b32 (このIDを非表示/違反報告)
讃良 - とても面白く、ずっと頬の筋肉が緩みっぱなしでした。続きをお待ちしております!体にだけは気をつけて…! (2020年8月2日 11時) (レス) id: 0970343196 (このIDを非表示/違反報告)
うさこ(プロフ) - ワロタwwさん» コメントありがとございます!のれからもよろしくお願いします!! (2020年7月21日 21時) (レス) id: 2f0ef64b32 (このIDを非表示/違反報告)
ワロタww - すごい展開にコメしたくて仕方なくなってしまったwwww初コメここに通ります。面白くて好きです(^-^) (2020年7月12日 22時) (レス) id: 1c977d7f9f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:うさこ | 作者ホームページ:http  
作成日時:2020年5月6日 22時

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