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十六話 ページ17

「一郎お兄ちゃん、一緒にお風呂入ろうー?」

「すまねぇ、まだ洗い物の途中なんだ…」

「終わるまで待ってる…」

「A〜わがまま言っちゃダメだろ、兄ちゃんは忙しいから俺と入ろうぜ?」

「…はーい」

「Aちゃん、特別に僕が一緒入ってもいいよ?光栄に思え←」

「なんでお前は上からなんだよ…」

つい数時間前。

大阪にいるはずのAが何故が親父と一緒に萬屋に訪れていた。

「暫くの間、この子を預かってて欲しいんだ。安心しろ、報酬はちゃんと出すからよ」

「A…?」

「一郎お兄ちゃん!!!」

その小さな身体で俺を抱きしる懐かしい顔。


「久しぶり!会いたかったよー!」

最初は何が何だか分からなかった。

「え、一兄のお知り合いだったんですか?」

「にぃちゃんの膝の上…なんて羨ましい…!」

学校から帰ってきた二郎と三郎にAの事を紹介し、暫くの間預かる事を説明すると2人はすんなり
Aの事を受け入れ妹の様に可愛がっている様だった。

あの日を最後に俺達は一度も会わなかった。

Aに会いに行こうと簓さんに何度か連絡を入れた事はあったが中々俺と簓さんとの予定が合わず気がついたら月日は流れー…

Aと簓さんが大阪に行ってからこの数年で、俺達の仲は変わっていた。
あんなに連んでいたのに、今となればその面影もなかったのだ。
俺は左馬刻に軽蔑され、空却とも音信不通になっていた。

Aがこの事を知ったら悲しむだろうな…。

「こらA!まだ髪が濡れてるだろ!」

「きゃはは!」

トタトタと可愛い足跡と声が廊下から聞こえて来る。
きっとお風呂からあがったAが濡れた髪のまま二郎から楽しそうに逃げてるんだろうな。

「こらっ、A風邪引くぞ?」
「わっ!一郎お兄ちゃんに捕まった〜!」

リビングに入ってきた所を捕まえそのまま抱き抱えると、きゃははと足をパタパタさせて無邪気に笑っていた。

「兄ちゃんありがとう。ほら、髪乾かすぞA!」

「三郎お兄ちゃんが乾かしてくれるもん!さっき約束したから!」

「なに!?いつの間に!」

「Aちゃーん、こっちにおいで〜この僕が君の髪を乾かしてあげるから((ドヤッ」

「三郎!お前子供苦手じゃなかったのか!?」

「Aちゃんは別だよバーカ。」

「喧嘩はめっー!」

Aのやつ、あっという間にこの家に溶け込んでるな。

良かった良かった、安心したぜ。

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雪乃(プロフ) - 続き待ってます (10月8日 23時) (レス) @page40 id: 3057047a96 (このIDを非表示/違反報告)
うさこ(プロフ) - 讃良さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます!コロナに負けずお互い頑張りましょう!!これからもよろしくお願いします! (2020年8月4日 1時) (レス) id: 2f0ef64b32 (このIDを非表示/違反報告)
讃良 - とても面白く、ずっと頬の筋肉が緩みっぱなしでした。続きをお待ちしております!体にだけは気をつけて…! (2020年8月2日 11時) (レス) id: 0970343196 (このIDを非表示/違反報告)
うさこ(プロフ) - ワロタwwさん» コメントありがとございます!のれからもよろしくお願いします!! (2020年7月21日 21時) (レス) id: 2f0ef64b32 (このIDを非表示/違反報告)
ワロタww - すごい展開にコメしたくて仕方なくなってしまったwwww初コメここに通ります。面白くて好きです(^-^) (2020年7月12日 22時) (レス) id: 1c977d7f9f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:うさこ | 作者ホームページ:http  
作成日時:2020年5月6日 22時

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