とある休日の午後 ページ28
『影山零治…か』
寝室のベッドの上で、Aは自分に寄り添って眠る妖怪たちを撫でながらぼんやりと考え事をしていた。
思い出すのは、帝国学園の送迎バスの上で椅子に座って傍観していた男。
Aが彼に抱いた印象は、お世辞にも良いものとはあまり言えなかった。
『(確かに…怪しい雰囲気の男だったけどな。てか、あんなサッカーをさせてるようじゃまともな人間とは言えないか……)』
昼間の試合を思い出し、Aは内心で唾を吐いた。
『……寝るか』
Aも横になり、気持ちよさそうに寝息を立てる妖怪たちに微笑みながら目を閉じた。
次の日は学校は休みで、部活は午後からだった。
昼食を終えたAは散歩がてら、青龍とおチビ妖怪二人を連れて雷門中に向かっていた。
定期を使って駅のホームに入ろうとしたその時、
［ギャウ！］
『ん？どうしたアオ』
青龍に呼び止められて彼の方を見ると、青龍は何やらパッドのようなものを出してAに画面を見せていた。
『妖怪パッドにメール？誰から……って、これは…』
青龍から妖怪パッドを受け取ってメールを読み上げたAは盛大に溜息を吐いた。
『またか……仕方ない。円堂たちには遅刻するって言っとこう』
Aはケータイを取り出すと、円堂に遅刻のメールを入れ、方向転換をした。
妖怪たちはトテトテと後をついてくる。
セーラーニャンを首を傾げて尋ねた。
［A、何かあったの？］
『まぁね。またあのバカがやらかしたみたいでさ』
それだけで何の事かを察した妖怪たちは、納得したように顔を見合わせた。
『ここか』
Aが今いるのは、さくら中央シティのゲームセンター。
中に入れば、ピコピコとそこら中でゲームの音がする。
クレーンゲームにもシューティングゲームにも目をくれず、Aはキョロキョロと辺りを見回すと、その視界に黒を捉えた。
『…いたね』
何やらバトルゲームに夢中になっているらしい黒髪の少年にAは音もなく近づく。
そして拳を振り上げ……、
ゴチンッ！！
「いってぇー！！」
脳天へのダイレクトアタックをもろに受けた少年は頭を抑えて叫んだ。
少々涙目になった少年は、後ろを振り向いてAを睨んだ。
「何しやがる！！…って」
ところがその相手がAだと確認すると、途端に少年の顔から血の気が引いた。
その顔を見てAは鬼も裸足で逃げ出しそうな綺麗な笑みを浮かべ、いつもよりトーンの低い声で言った。
『アンタこそこんなとこで何やってんだい……エンマ』
絶対零度の笑顔に、少年に扮したエンマ大王は顔を青ざめていた
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乃愛(プロフ) - 妖怪たち（全員）にも恋愛的に愛されたいです！いきなりすみません🙇 (2023年3月14日 14時) (
レス) @page50 id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
乃愛(プロフ) - 妖怪ウォッチの逆ハーあんまりないから嬉しいです！無理せずに頑張ってくださいね！妖怪たちイケメンやかわいい子多いから選べないですよね！ (2023年3月14日 14時) (レス) @page8 id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
吹雪彩香 - 続き待ってます。 (2019年8月14日 15時) (レス) id: 2851876f67 (このIDを非表示/違反報告)
吹雪彩香 - 続きが楽しみ過ぎて眠れません(*≧∀≦*) (2019年8月13日 17時) (レス) id: 2851876f67 (このIDを非表示/違反報告)
ろーそく - 何回も読み返しました！面白かったです。続き頑張ってください！ (2019年8月9日 23時) (レス) id: 5941402851 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：AZUSA | 作成日時：2018年9月30日 13時
