木野秋 ページ13
そしてその後。
入部したのはよかったのだが、受け取ったユニフォームの番号を見てAは首を傾げていた。
『......円堂』
「なんだ？」
『......なんでアタシがエースナンバーなんだい』
手に取ったユニフォームの番号は10。
サッカーではエースナンバーだ。
それを何故入部したばかりの自分が？
そんな意味を込めて円堂を見ると、円堂はニカッと笑った。
「だって、お前スゲェプレーをするじゃんか！」
『いやいや、アンタねぇ』
「それにみんなも賛成してたぜ？」
周りを見れば円堂の言葉に肯定するかのように、部員も笑っていた。
仕方ないと溜息を吐き、Aはそのユニフォームを拝借したのだった。
と、そこまでが今朝の出来事。
部室には女子専用の更衣室がないので、Aは校内の女子更衣室を使うことにした。
青龍とツチノコを外で待機させて更衣室に入ると、そこには先客がいた。
「あっ、時羽さん」
『あれ。アンタ、マネージャーの......』
そこにいたのは、サッカー部のマネージャー。
もうオレンジ色のジャージに着替え終わっている。
「そう言えば自己紹介してなかったね。私は木野秋。よろしくね」
『こっちこそよろしく、木野さん』
握手を交わしてから、Aは着替えに取りかかった。
ユニフォームを身に纏うと、秋はニッコリ笑ってAを見てきた。
「よく似合ってるよ、時羽さん」
『そうかい？ありがと』
「うん！よかったら一緒に行かない？」
『あぁ』
二人で更衣室を出ると、無言でついてくる青龍とツチノコも連れて部室へ向かう。
その途中で秋が口を開いた。
「時羽さんはサッカーをやってたの？」
『うんにゃ、体育の授業くらいでしか』
「えっ！？あんなに上手いのに？」
『まぁね。体育全般は得意でさ』
実はAは妖怪が見えるだけでなく、妖怪の力、つまり妖術が使える。
それをコントロールするための修行で散々鍛えていた上に普段の妖怪との戦いで、身体能力は常人以上なのだ。
『木野さんはずっとマネージャーやってんの？』
「うん。サッカー部ができた時から」
『"できた"？』
「サッカー部はね、円堂君が作ったんだよ」
その言葉にAは疑問を感じたが、今は考えないことにした。
「ねぇ、よかったら、Aちゃんって呼んでいい？女の子同士だから......」
『えっ？いいけど......』
「ありがとう！じゃあ私のことも秋って呼んでね」
嬉しそうに笑う秋に、Aもつられて笑った。
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乃愛(プロフ) - 妖怪たち（全員）にも恋愛的に愛されたいです！いきなりすみません🙇 (2023年3月14日 14時) (
レス) @page50 id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
乃愛(プロフ) - 妖怪ウォッチの逆ハーあんまりないから嬉しいです！無理せずに頑張ってくださいね！妖怪たちイケメンやかわいい子多いから選べないですよね！ (2023年3月14日 14時) (レス) @page8 id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
吹雪彩香 - 続き待ってます。 (2019年8月14日 15時) (レス) id: 2851876f67 (このIDを非表示/違反報告)
吹雪彩香 - 続きが楽しみ過ぎて眠れません(*≧∀≦*) (2019年8月13日 17時) (レス) id: 2851876f67 (このIDを非表示/違反報告)
ろーそく - 何回も読み返しました！面白かったです。続き頑張ってください！ (2019年8月9日 23時) (レス) id: 5941402851 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：AZUSA | 作成日時：2018年9月30日 13時
