007 沖田side ページ9
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「……別に。何でもねェよ」
俺が反射的に答えれば、Aは疑り深く「本当に?」と執拗に尋ねてくる。普段は子供らしい無邪気な顔の癖に、今は珍しく真剣な色を浮かべていた。その様は、まるで俺の心中を見透かしているようで……。
まるで謎を解き明かす探偵のように顎に細指を当て、むぅ……と可愛い唸り声を漏らすAは、暫し黙りこんだ末ふと顔を上げ。
不意にその姿を闇夜に霞と霞ませ──たんっと軽やかな身のこなしで俺の前に立ち回り、俺の顔を真正面から覗き込むように見つめてきた。
近くにある木漏れ日のような街灯がAの表情を明るく照らし、不満そうに唇を尖らさせた顰めっ面がが露になる。
「ほんとの本当?絶対に?」
俺の両頬をむにーっと引っ張り、Aの元気付けるような言葉に俺はピンときた。言われてみれば、霰が俺と一緒に帰りたがったのもいつも仲が良い旦那とあっさり引き離れたのも妙な光景だった。
頭をフル回転させ、結論を導き出す。
つまり、コイツは俺のことを気にかけていたのか。
点が線になったように胸のつっかえが解消されると同時、自然と笑みが零れる。すると、小首をコテンと傾け目を丸くしていたAが、
「何笑ってるの?元気でたの?」
心配そうに再び問い掛けてきた。
……が、その半分は唐突に笑いだした俺の不気味さを示しているのだろう。暗いからかよく表情が見えないが、恐らく曖昧な色を浮かべているに違いない。
昔から洞察力に長けていたAは、ちょっとの機敏な変化にもすぐ反応する奴だった。
声のトーンが暗いとか、表情が死んでいる、とか。髪を切ったとか、寝不足の状況まで全てお見通し。
それ故か、Aは誰にでも友好的に接していつも俺を妬かせる。無自覚犯とはこの事だ。
「あァ、たった今……な。それとA、一口ぐらい寄越せ。俺の奢りだろィ」
「嫌だよ、私の肉まんだもんっ!あげないんだからね!ねぇ、そんな可愛い顔してもあげないからね!?」
在り来たりな漫画ならば、幼馴染みはやがて恋人になる。家が近いからとか、昔からよく遊んでいたから、とか。だが、俺は思う。
幼馴染みだからこそ、その関係を壊してしまうのが怖いんだ……と。
今の心地よい関係でいたい。だが、誰かに取られるのはもっぱら嫌だ。そして、この時俺は静かに揺るぎない決心を定めたのだった。
────卒業するまでに、必ず惚れさせてやらァ。
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あるの(プロフ) - 銀魂LOVE♪の神紫ダヨさん» コメントありがとうございます!そして返信遅れてしまいすみません!そうですよね、高杉さんはとても魅力的でカッコいいですからね!神威も沖田さんも迷ってしまいますよね(笑)今後の展開も見守ってくださると嬉しいです! (2018年4月23日 20時) (レス) id: 59996c7325 (このIDを非表示/違反報告)
ピピコ(プロフ) - インクさん» 返信遅れてしまいごめんなさい!沖田さんにとってはとても美味しいことになりましたね、はい、アニメ銀魂はいつ見ても面白いです…!!!すみません、初の合作ということで至らない点もあるかと思いますが、精一杯頑張っていきますのでよろしくお願いします(*^^*) (2018年4月23日 16時) (レス) id: f6c7f9fb7e (このIDを非表示/違反報告)
インク(プロフ) - …どうしよう、話がわからない…。 (2018年4月22日 22時) (レス) id: 2fb63eb0d6 (このIDを非表示/違反報告)
銀魂LOVE♪の神紫ダヨ - あぁいつ見ても晋助様はス・テ・キ♪あっ神威もステキ!かっこいい!(キスなら晋助様と、神威がいい..カナ!? (2018年4月6日 22時) (レス) id: 85fc3d6f11 (このIDを非表示/違反報告)
インク(プロフ) - 沖田の発言が裏目に...いや、沖田にとっては万々歳か...とりあえずアニメ銀魂見直したら面白かったんでまた見てきます (2018年4月6日 19時) (レス) id: 2fb63eb0d6 (このIDを非表示/違反報告)
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