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……気が重かった。

もう本当に心の底から気が重かった。このまま回れ右をして下駄箱に上履きを突っ込んで昇降口から脱出し、安全地帯である我が家の自室に籠ってしまいたかった。そのまま、暫く出たくはない。引きこもりたい。そんなことを内心でグチグチと考えながら、それでも回れ右をせずに廊下を前へと進んでいる私を誰か褒めて頂けないだろうか。そんなことを思っても、誰も褒めてなんかくれないことは分かっているけれど。ひとつ溜め息を漏らしては、トボトボと歩いていく。ガヤガヤと生徒で賑わう廊下をひっそりと隠れるように。時折周りを見渡して、奴の姿がないことを確認しつつ。

そうしてなんやかんやで辿り着いた3年Z組の教室。扉の前に立つと、中からは廊下の賑わいをも掻き消すような騒ぎ声が聞こえてくる。ガシャァァァンという何かが壊れる音と、恐らくは近藤くんの叫び声も。朝からカオスだこと。いつものことだけれど。


(…こんなとこでウジウジしてらんないしね……)


と。私は声には出さずに呟いた。ずっと教室の扉の前で立ち止まっていたら変な奴だと思われてしまう。ここで悩んでいても何にもならないのだし、と。そう覚悟を決めて私は扉に手をかけ、そしてそれをガラガラと横にスライドさせた。


「あ、A、おはヨー」


私が扉を開けるとすぐに気付いてくれた神楽ちゃんが右手をヒョイと上げて挨拶をしてくれる。教室全体を見渡す。近藤くんは教室の壁にめり込んでいて、お妙ちゃんはそれを見据えながらに両手をパンパンと叩いている。考えなくともストーキングの制裁を受けたのだろうと理解する。桂くんはエリザベスと何やら……ジェンガをして遊んでいる。隅から隅まで見てみるけれど、どうやらまだ奴は来ていないらしい。そのことにホッ、と胸を撫で下ろして。


「うん、おはよう」


私も神楽ちゃんにそう言い返す。安堵のせいか、とても朗らかな笑顔で。けれど。


「オイA」


…そんなふてぶてしい声が背後から聞こえて、私のの笑顔は一気に強張る。


「いつまでもんなとこで突っ立って…」


奴がそう言い切らないうちに私はその場から跳ねるように離れては、教卓に抱きつくようにして飛び付いた。ガタガタッなんて音をたてながらに少し教卓の位置がズレる。バッ、と扉の方向に視線を向けると、そこには不審なものを見るような総悟が居て。


「お、オハヨウゴザイマス」


…あの日から数日。私達はこんな調子だ。

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設定タグ:銀魂 , 沖田総悟 , 坂田銀時   
作品ジャンル:アニメ
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あるの(プロフ) - 銀魂LOVE♪の神紫ダヨさん» コメントありがとうございます!そして返信遅れてしまいすみません!そうですよね、高杉さんはとても魅力的でカッコいいですからね!神威も沖田さんも迷ってしまいますよね(笑)今後の展開も見守ってくださると嬉しいです! (2018年4月23日 20時) (レス) id: 59996c7325 (このIDを非表示/違反報告)
ピピコ(プロフ) - インクさん» 返信遅れてしまいごめんなさい!沖田さんにとってはとても美味しいことになりましたね、はい、アニメ銀魂はいつ見ても面白いです…!!!すみません、初の合作ということで至らない点もあるかと思いますが、精一杯頑張っていきますのでよろしくお願いします(*^^*) (2018年4月23日 16時) (レス) id: f6c7f9fb7e (このIDを非表示/違反報告)
インク(プロフ) - …どうしよう、話がわからない…。 (2018年4月22日 22時) (レス) id: 2fb63eb0d6 (このIDを非表示/違反報告)
銀魂LOVE♪の神紫ダヨ - あぁいつ見ても晋助様はス・テ・キ♪あっ神威もステキ!かっこいい!(キスなら晋助様と、神威がいい..カナ!? (2018年4月6日 22時) (レス) id: 85fc3d6f11 (このIDを非表示/違反報告)
インク(プロフ) - 沖田の発言が裏目に...いや、沖田にとっては万々歳か...とりあえずアニメ銀魂見直したら面白かったんでまた見てきます (2018年4月6日 19時) (レス) id: 2fb63eb0d6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あるの&ピピコ x他1人 | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2018年1月7日 12時

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