001 沖田side ページ3
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「────ごめーんね!」
がらんどうな教室に、Aの声が反響する。
くるくると回りながら沈んでいく幻想的な夕陽が教室内をスポットライトのように照らす。それに相対するように、淡い濃紺の空には白い月が昇りかけていた。
時計の針が指す時刻は午後6時。
まるで無人島に放り投げられたような虚無感と喪失感が喧騒のような耳鳴りを響かせ、ひんやりとした風が教室を駆け抜ける。
そんな中、唐突に口を開いたAは申し訳なさそうに眉を下げながら身を縮こめていた。そんな様子は、昔飼っていた愛犬ポチを想起させる。端的に言えば、無能な番犬のようだ。
愛らしいようで憎たらしいその声音は、俺が物覚えがある頃から毎日のように聞いてきた声。甘い余韻を感じさせる変声期前のガキのような声を発したAは、両手をぱんっと前で合わせ謝罪の意を示していた。
……その行動からは、謝罪の゛しゃ゛の字も読み取れないが。
「ふざけるのもいい加減にしろィ」
抑揚を抑え出来るだけドスを利かせた声でそう言えば、Aはにへらと笑い。黒板を指差して、「でも」と言いたげに唇を尖らせ。
「総悟は頭いいでしょ?ならさ、幼馴染みの私にもちょっとぐらい学力を授けるって言うか分け与えるって言うか答えを写させてくれてもいいんじゃないのかなーって」
Aが指差した先──深緑色の黒板には、殴り書きで゛補習゛と大きく書かれている。
そしてこれは、前日行われたテストの赤点補習だ。
無論、俺は赤点など軽々と越え学年トップの順位を取ったが。成績が返された直後、泣いて課題の教えを乞ってきたAには少々驚かされたものだ。
そして、なぜか俺まで巻き沿いにされ補習と言う引導を引き渡されて今に至る。
「ったく、これだからお前ェはモテねェでさァ。ちったァ女らしくしたらどうでィ」
「総悟には関係ないでしょ!!て言うか、別にモテたいとか思わないし。まぁ、総悟がフラれたときは慰めの言葉の一つぐらいは掛けてあげるからね?」
「俺がフラれる前提で話すンじゃねェ」
くすくすと悪戯っ子なようなAの笑い声が教室に籠り、俺の心の片隅を突く。
それはまるで、遠足前の子供の心情のようで。
「なァ、A────」
そして、俺が不意に口を開いた瞬間。
「あっ、銀八せんせーっ!!」
俺の言葉は、Aの朗らかな声によって掻き消されたのだった。
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あるの(プロフ) - 銀魂LOVE♪の神紫ダヨさん» コメントありがとうございます!そして返信遅れてしまいすみません!そうですよね、高杉さんはとても魅力的でカッコいいですからね!神威も沖田さんも迷ってしまいますよね(笑)今後の展開も見守ってくださると嬉しいです! (2018年4月23日 20時) (レス) id: 59996c7325 (このIDを非表示/違反報告)
ピピコ(プロフ) - インクさん» 返信遅れてしまいごめんなさい!沖田さんにとってはとても美味しいことになりましたね、はい、アニメ銀魂はいつ見ても面白いです…!!!すみません、初の合作ということで至らない点もあるかと思いますが、精一杯頑張っていきますのでよろしくお願いします(*^^*) (2018年4月23日 16時) (レス) id: f6c7f9fb7e (このIDを非表示/違反報告)
インク(プロフ) - …どうしよう、話がわからない…。 (2018年4月22日 22時) (レス) id: 2fb63eb0d6 (このIDを非表示/違反報告)
銀魂LOVE♪の神紫ダヨ - あぁいつ見ても晋助様はス・テ・キ♪あっ神威もステキ!かっこいい!(キスなら晋助様と、神威がいい..カナ!? (2018年4月6日 22時) (レス) id: 85fc3d6f11 (このIDを非表示/違反報告)
インク(プロフ) - 沖田の発言が裏目に...いや、沖田にとっては万々歳か...とりあえずアニメ銀魂見直したら面白かったんでまた見てきます (2018年4月6日 19時) (レス) id: 2fb63eb0d6 (このIDを非表示/違反報告)
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