No.021 ページ22
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「Aまだー?ねー、まだー?」
「テメェは頭冷やしとけ、神威!って総悟、逃げンじゃねェ!」
目尻を吊り上げ食って掛かった土方さんを軽く無視し、俺はすることもなくぼんやりとした気分で廊下に躍り出た。酒を飲んでしまったからか、その酔いが中々覚めない。高揚した気分がままに先程は旦那と飲みまくっていたものの、飲み潰れてしまった辺りで俺の記憶はダウンしていた。
遅い……なんて心のどこかで心配しつつも、自室へと向かっていくその足取りはやや重たいもので。怒りを込めるように、それを踏みつけるように踵で床を踏みつければ、何故だか無性に頭に血が上った。
「(馬鹿ですかィ、俺は……)」
あまつさえも、俺はAからは嫌われてるいというのに……と。Aの怪訝そうな顔を思い浮かべると、無意識に漏れる溜め息を禁じ得なかった。思わず唇を噛み、舌打ちをする。
____何故俺は、これほどまでアイツに惹かれるのだろう。
この問いは、何かと俺に突き刺さってくるものだった。言ってしまってはあれだが、俺の身の回りには、もっと顔のいい奴もいる。身体すら使い、目をひこうとしてくる奴もいる。けれど、いくら気を紛らわせても____いくら毒を吐き疎遠にしようとしても。
そして、いつも脳裏に甦るのはいつか見せてくれたAの笑顔で。
「(……チッ、うぜェ……)」
こんなのらしくねェ……と重たい頭を振り切り、ガチャリと自室のドアを開き、入るや否ベッドに雪崩れ込んだ。この気持ちは、一体。そんなすっとぼけた感傷に浸りながら、アイマスクを着用しイヤホンを耳に差し込む。
明日こそ……明日こそ……。
そう呟いてから、俺が再び眠りに落ちていくまでそう時間はかからなかった。
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あるの(プロフ) - ささかさん» コメントありがとうございます、ささかさん！いつまでも待っていて下さるのですか？！ありがとうございます＾＾はい、できるだけ早く続編を作り直しますので、それまでは暫しお待ちください！ (2018年1月6日 16時) (
レス) id: 26476dfb48 (このIDを非表示/違反報告)
ささか - 作者さん、色々とお疲れ様！でも私はいつまでも待ってますから！ゆっくりでいいので続編作るの頑張って下さい！ (2018年1月6日 15時) (レス) id: 94a7e06d27 (このIDを非表示/違反報告)
霰＠あるの(プロフ) - たらぴさん» コメントありがとうございます！はい、念願の初殿堂入りを果たすことができました…！応援までありがとうございます＾＾たらぴさんのお言葉には励まされるばかりです！ (2017年12月24日 17時) (レス) id: 26476dfb48 (このIDを非表示/違反報告)
たらぴ - 殿堂入りおめでとうございます！これからも頑張って下さい(^^)/応援してます！ (2017年12月24日 17時) (レス) id: dcfd3554f9 (このIDを非表示/違反報告)
霰＠あるの(プロフ) - 高杉るなさん» 了解致しました＾＾ご提案ありがとうございます！高杉さんと遊園地…とても素敵なお話ですね！できるだけ早めに執筆致しますので、楽しみにお待ちいただけると嬉しいです！ (2017年12月6日 7時) (レス) id: 26476dfb48 (このIDを非表示/違反報告)
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