【忍たま】スノードロップ (ページ39)

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39話ページ39

「なんだ？」

「おやまぁ」

前を歩く2人の手を引っ張った。

相変わらず冷静に、無表情で驚いた彼らとは正反対に私は感情をぶつけた。

「またみんなで楽しく委員会活動したいのなら！自分から歩み寄らないと！」

「…私たちなりに歩み寄っていたつもりなんだが」

慌てて追いかけてきた3人がオロオロと私たちのやり合いを見ている。

「気を使って欲しいわけじゃないでしょ、そんな腫れ物扱いされたくない。いつも通り接して、いつも通り話した方がよっぽど嬉しいと思う。…これは私の考えなんだけど」

言っているうちに自信をなくしてしまった。

でも考えは合っていたみたい。

「先輩…僕達、先輩のこと嫌いになった訳じゃないです…」

「また先輩に褒められたり、時には怒られたり、そんないつもの作法委員会に戻りたいです！」

今にも涙が溢れだしそうな兵太夫と伝七。

「…怖くないと言ったら嘘になりますけど、それ以上にこのまま先輩達に卒業して欲しくないです。
充分先輩の気持ちは伝わりました。だから…」

それにつられて目が潤む藤内。

「みんな、すまなかった。」

3人の思いを聞いて頭を下げる仙蔵と、仙蔵に頭を下げされられている喜八郎。

「みんなの事を思っていたことが仇になっていたんだな…許してくれ。私も、みんなと前のように話したい」

「…僕もです」

涙でぐちゃぐちゃになった顔のまま、3人は先輩の所に駆けつけた。

「もう一度みんなで力を合わせよう」