【忍たま】スノードロップ (ページ33)

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33話ページ33

小松田さんから聞いた話はとても酷くて

私の時代なら捕まってしまうような話ばかり。

そりゃああんな目で見たくもなる。

「もし…Aちゃんが本当に僕達を救いたいと思ってくれてるなら、それは君しかできないと思うんだ。ここの関係者じゃあ、もうどうにもできない」

何もかも塞ぎ込んでしまいたくなる中で

みんな必死に生きている。

「うん、やってみる。」

私は逃げちゃダメだ。

私が頷くのを見て、少し安心したように小松田さんは笑った。

日が沈む頃。

「きつい…もう動きたくない…」

自分の部屋に戻って床に倒れた。

掃除が終わった後、また食堂でお手伝いをして、次は倉庫の整理、さらにまた夕食の準備…

頑張ろうと決めても慣れない中でこれだけの仕事をこなすのは結構きつい。

前の天女が逃げ出した気持ちも分からなくはない。

…もっとも、そんなことする訳にはいかないんだけど。

「そろそろ行かないと…」

仙蔵たちに呼び出されてるんだ。

まだここに来て2日目だというのに盛りだくさんすぎて１週間くらいいる気分。

委員長のみんなは私が協力することを受け入れてくれたのかな…

うまくできるの…かな…

「君なら出来るよ。いや、君にしかできないんだよ」

気づくと辺りは真っ白で、謎の浮遊感…

「でた！自称神！」

声のした方を向くと、予想通り全身真っ黒のおちゃらけた神がいた。