【忍たま】スノードロップ (ページ14)

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14話ページ14

食堂までの道のり。

チラチラと私たちを見ては嫌そうな顔をするここの生徒たち。

「そういえば自己紹介まだでしたよね！俺は富松作兵衛です。で、こっちが神崎左門、こっちが次屋三之助です」

そんなことを気にもとめず私に話しかけてくれる3人。

「…ねぇ、やっぱり一緒に歩くのは…」

「大丈夫ですよ、上級生が勝手にピリピリしてるだけですから」

そう言い放った顔は少し寂しそうだった。

食堂はもう人はいなくて少し安心した。

「おばちゃん、定食残ってますか？」

サクベエくんが白いエプロンをつけた人に声をかける。

食堂のおばちゃん…、

「ちょうど3人分残ってるわよ！…あら、もう1人…」

3人に微笑みかけた後、私を見て少し暗い顔をする。

「はじめまして、本日よりここで働かせていただくことになりました。高梨Aです。よろしくお願いします」

頭を下げ、おばちゃんの反応を待つ。

だけどいつまでたっても返事はなく

ただ一言

「…天女、様…？」

そう呟かれた。

…顔を上げられなくなった。

もう、本当にどうしろって言うの！

そう思った時まさかの助け舟が。

「おばちゃん、その方は天女様とは違いますよ！」

「Aさんはきっといい人です」

方向音痴な2人が必死に私を庇ってくれた。