【銀魂】万事屋の拾い者

平日なのに暇ですね ページ29

(銀さんの言う通りこんな所に来るんじゃなかった…)


頭の中で回想を済ませた私は自分のロッカーで例の服に着替えながら再度ため息をつく


ふと近くにあった鏡に目が留まった


『やっぱり…丈短い…』


そう裾を少し下へ引っ張りながら独り言を呟いていると


「Aさーん、そろそろお願い」


『分かりました！』


部屋の外から女中さんの声が聞こえ、はっとして扉の方へ返事をする


再び鏡を見た私はしっかりと身なりを整え部屋を後にした

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿


(平日の昼間からこんなに沢山来るの！？)


ひっきりなしに入ってくる男達を見て少し引き気味になる


(暇なんだな…)


「…ちゃん…Aちゃん？」


『は、はいぃ！？』


ぼーっと考えていたせいか、日輪さんの呼ぶ声が突然聞こえ、思わず声が上ずってしまう


「これ、さっきのお客さんに持って行ってくれる？疲れてるみたいだし…これが終わったら休憩して良いからね」


『あ、有難うございます…』


ただぼーっとしてただけなんだけどなと思いながら優しく微笑む日輪さんへ少し苦笑いで返事をした

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