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俺の言葉を聞いて怯えるような目で
頭を下げ足早にクソ新人野郎は出て行った

途端に部屋は静まりかえり


俺の煙草を吹かす音と

理鶯が珈琲をすする音だけが部屋に響く


そんな中銃兎が
カップの中で揺れる珈琲を見つめ
口を開いた



「実に興味深いですねぇ…」

「何がだ?」



銃兎の言葉に
すかさず口を挟む理鶯



「先程の彼ですよ」


「あぁ、新入り隊士か」


「背も高くないし華奢で顔立ちも幼い」
「この場に全く似つかわしくない風貌でしたね」


「ふむ、確かにそうだが
きっと何か優れている物があるのだろう」


「ほぅ…なぜそう思うのです?」


「左馬刻があいつの手をひねった時
咄嗟に受け身の体制をとっていた」

「軍隊にいた時も背は小さいが
体術や武術にかけている奴は多かった」

「あいつのあの動きは
そう簡単には出来るものではない」


「なるほど…理鶯はよく見ていますね」

「しかし、1つ不可解なのは自ら碧棺グループに入ったというのに左馬刻に相当怯えていましたね」

「ここにいる連中は左馬刻に憧れて入る奴が多いというのに、不思議ですね」




銃兎はそう言うと
ゴクリと一口珈琲を飲み

俺に目を向けた




「どう思います?左馬刻」


「知るか、んなもん俺に聞くな」


「小官は左馬刻が怯えられているなんて
いつもの事だと思うが」

「まぁ、そうですけどね」


「お前ら、ぶっ殺すぞ」




銃兎は俺の一言を聞きクスリと笑い
カチャリとカップを机に置いた

そして、ゆっくり立ち上がり




「私は、彼好きですけどね」




そう言い残し部屋を出ていった

8→←6



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苺大福(プロフ) - さまときかっこいい。更新頑張ってください! (2018年9月19日 18時) (レス) id: 99e8f5403a (このIDを非表示/違反報告)
sion0302sion(プロフ) - さまときって感じがしてて好きです! (2018年9月19日 16時) (レス) id: 26c787300b (このIDを非表示/違反報告)
- MTCの絡みが好きすぎる、やばいですね……!!その場が想像出来て銃兎さんの大人の色気にノックアウトしました。。。尊い。。 (2018年9月19日 0時) (レス) id: 48733410c1 (このIDを非表示/違反報告)
えご - さまときキターーーーーーー!!!o(^_^)oMTC最高!何気に城本さん好きっす (2018年9月18日 21時) (レス) id: 8762dee362 (このIDを非表示/違反報告)
@ton - 更新全力待機で待ってます!!!!!!!!続き気になる!!!!銃兎出てくるのかな…(*゚∀゚*)ソワソワ (2018年9月18日 21時) (レス) id: 7da4d9c34e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちーかま。 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2018年9月18日 19時

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