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こんな顔もするんだ
そんな彼が可愛くて
少しフフッと笑がこぼれる
急に笑う私に驚いたのか
一瞬目を見開いた左馬刻さんは
｢てめえ何笑ってんだ｣と言いたげな顔で
私を見下ろしている
なんとなく嫌な予感がした私は
咄嗟に声をあげた
｢さ、左馬刻さん！
頼まれてた物机に置いておきますね！！｣
｢あっ！でもコーヒーぬるくなってるから
新しい物を淹れてきます！｣
｢…は？｣
｢あ、おい｣
急に慌てだす私を見て
不審な顔をしている左馬刻さんの腕の中から
スルりと抜け出す
そして有無を言わさず
急いで私は部屋を出て給湯室へ向かった
Aさんが居なくなり
部屋には俺と左馬刻の2人になった
左馬刻は袋の中身を確認して
眉を寄せた
｢おい銃兎、てめえだろ｣
｢なんのことだ｣
｢とぼけてんじゃねえよ
俺様の煙草開いてんじゃねえか｣
｢あぁ悪いな1本貰った、いいだろそれくらい｣
左馬刻は俺を睨み舌打ちをすると
煙草を咥え火をつける
｢銃兎、てめえセッタ嫌いだっただろ｣
｢ああ、相変わらずクソ不味い味だった｣
｢じゃあ何で吸ったんだよ馬鹿かよ｣
｢気の迷いだ｣
俺の言葉にハッと鼻で笑い
煙を吐くと
｢気の迷い…か｣
｢そういうことにしといてやるよ｣
全て見透かしたような顔で俺を見つめる
こいつは変なことに感がいい
何故か負けた感じがして気分が悪い
気づけば俺は口を開いていた
｢左馬刻、お前随分彼のこと
気にかけてるみたいだな？｣
｢…いや、彼女と言うべきか｣
俺もまだまだ子供だな
自分の行動に苦笑いする
左馬刻に見透かされた事が嫌で
つい、この話題を口にした
｢…あ？｣
｢お前も気づいてんだろ｣
｢彼女は、女だ｣
俺は左馬刻を探りながら
ゆっくり言葉を繋げた
｢今日、彼女に触れて
疑惑から確信に変わった｣
｢骨格が明らかに女だった｣
｢左馬刻、組に女を入れておくつもりか？｣
俺の言葉を黙って聞いている左馬刻
はっきり言って不気味だ
嵐の前の静けさ、といった所か
俺が喋り終えると
煙草を灰皿にグリグリ押し付け
俺に目を向けた
｢俺の組は何か理由があって来た奴ばっかだ｣
｢それを拒むつもりはねえ｣
｢だから、あいつが男でも女でも
居たけりゃ居ればいい｣
まっすぐ俺の目を見て
はっきりと言い切る左馬刻に
勝てないな、と思った
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苺大福(プロフ) - さまときかっこいい。更新頑張ってください！ (2018年9月19日 18時) (
レス) id: 99e8f5403a (このIDを非表示/違反報告)
sion0302sion(プロフ) - さまときって感じがしてて好きです！ (2018年9月19日 16時) (レス) id: 26c787300b (このIDを非表示/違反報告)
柊 - MTCの絡みが好きすぎる、やばいですね……！！その場が想像出来て銃兎さんの大人の色気にノックアウトしました。。。尊い。。 (2018年9月19日 0時) (レス) id: 48733410c1 (このIDを非表示/違反報告)
えご - さまときキターーーーーーー！！！o(^_^)oMTC最高！何気に城本さん好きっす (2018年9月18日 21時) (レス) id: 8762dee362 (このIDを非表示/違反報告)
@ton - 更新全力待機で待ってます！！！！！！！！続き気になる！！！！銃兎出てくるのかな…(*ﾟ∀ﾟ*)ソワソワ (2018年9月18日 21時) (レス) id: 7da4d9c34e (このIDを非表示/違反報告)
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