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直後に感じたのは、怒りでも、悲しみでもなかった。
ただただ、頭の上にはてなマークを浮かべていた。
「それは……何故だ?」
思い返しても、Aが俺のことを拒んだり、嫌がったりしたことはない。だからAも、俺のことを好いていると思っていたのに。
「私……」
Aの顔には沢山の水滴が流れていた。けれども彼女は笑っていた。
「子供が、できないんです」
ドク…ッと心臓が大きく跳ねた。
“それでもいい”と、直ぐに言えなかった。
気づけば俺の顔にも、沢山の水が溢れていた。
「昔、鬼に襲われたんです。ふくらはぎの傷も、そのときにつけられました。」
そう言って、着物の裾をぺろりとめくる。相変わらずの痛々しい傷だ。
「実は、お腹や腕にも傷があるんです。医者に、もう子供を作ることができないと言われました。」
苦笑いをして腕をまくれば、引っかかれたような跡が目に入る。
「父や母は、鬼にやられて死にました。弟と私は生き残りましたが、後で弟は破傷風で死にました。」
“子供はまだか”
頭で言葉を反芻する。いつか見たいと思った未来。
ぽたり、雫が顎から落ちた。
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もものかんづめ(プロフ) - 楪日織さん» はじめまして!素敵な感想ありがとうございます!とっても嬉しいです。読み辛い箇所もあったと思いますが、少しでも義勇さんの魅力を伝えられたら嬉しいです! (2021年3月9日 14時) (レス) id: 1fd1adbad9 (このIDを非表示/違反報告)
楪日織(プロフ) - はじめまして、です。作品を読ませていただきました。冨岡さんが変わっていくところとか、主人公の過去とか、とても心揺さぶられるものが多くて、「美しい作品ってこういうことを言うんだな」としみじみと感じました。素敵な作品を、ありがとうございます! (2021年3月8日 22時) (レス) id: 754ebe19e6 (このIDを非表示/違反報告)
もものかんづめ(プロフ) - 凪子さん» 凪子さん!いつもコメントありがとうございました!次回作も頑張ります笑笑 (2021年3月8日 14時) (レス) id: 1fd1adbad9 (このIDを非表示/違反報告)
もものかんづめ(プロフ) - 莉子さん» 莉子さんのコメントにいつも励まされてました…笑本当に拙すぎる文章だったので、読みにくい箇所が沢山あったと思います。それでも、義勇さんの魅力や作中での成長過程が1ミリでも伝われれば嬉しいです!最後まで応援本当にありがとうございました!! (2021年3月8日 14時) (レス) id: 1fd1adbad9 (このIDを非表示/違反報告)
凪子(プロフ) - この作品、とても好きでした。義勇さんの温かさが、心にしみました!次回作も期待しています(^.^) (2021年3月8日 13時) (レス) id: 33c3d87eb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もものかんづめ | 作成日時:2020年11月8日 12時