▽ ページ7
・
目を瞑っていたから、その時何が起こったのかは、正確にはわからなかった_________けど、来るはずの痛みは来なかった。
ゆっくり目を開けると_________
『ねえ、私の悠仁に、何してるわけ?』
鉄パイプを片腕で受け止めている、Aがいた。
「な…!!片手で止めやがったぞ!?」
「A…!?」
『悠仁…!ひどい怪我だね……ね、今は少し、目を閉じていて?すぐ、終わらせるから』
俺が目を閉じると、Aは俺の額を触った。
そしたら、目を開けようとしても、ガッチリホールドされたみたいに開かなかった。
「え!?なんで!?」
『…さて、私の悠仁を傷付けたんだ。罪は重いよ?』
ボコッ
バキッ
『悠仁…もう、目開けて平気だよ』
Aが指をパチンと鳴らすと、俺の目は開いた。
まるで魔法みたいだ!
「ねえA、今のどうやって_______え?」
俺の目線の先には、気絶しているのか、倒れている不良がいた。
「え…これ、Aが…?」
『…ま、まあ。それより!悠仁、その怪我ひどいから、早く手当てしに帰るよ!』
「お、俺は平気だよ!」
『…どこをどう見たら平気なの?…ごめん、悠仁。私が、もう少し早く来れたら、悠仁がこんなに怪我をすること無かったのに…』
Aは俺をギュッてして、また「ごめん」と言った。
そしたら、ポロポロ泣き出した。
俺は、Aにギュッとされたのも気になったけど_________
俺は俺が許せなかった。
Aを泣かせてしまったこと。なんにも悪くないのに、責任を負わせてしまったこと。
だから俺が強くなって、Aを守らなきゃいけない_______小四ながら、そう思った。
もう、Aを泣かせないように。
137人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ヒカル(プロフ) - きなこだいふくさん» なんか、毎回そうやって完結祝いしてくれるの感動なんだが。 (2022年4月23日 20時) (レス) id: 3a71b6c798 (このIDを非表示/違反報告)
きなこだいふく(プロフ) - 完結おめでとー!!!!面白かった!神作をテンキュー!! (2022年4月23日 17時) (レス) @page20 id: 90c5be706c (このIDを非表示/違反報告)
ヒカル(プロフ) - きなこだいふくさん» マジ!?うれぴ❤️ (2022年4月12日 18時) (レス) id: 3a71b6c798 (このIDを非表示/違反報告)
きなこだいふく(プロフ) - ねぇ最高すぎるんだけどキレていい?OK?うわぁぁぁぁぁ!!!!!!!←うるさっ (2022年4月12日 16時) (レス) @page5 id: 90c5be706c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ヒカル | 作成日時:2022年4月10日 20時