幼馴染と特級呪物から求婚されてます【呪術廻戦/虎杖悠仁/宿儺】

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「A、卒業おめでとう」


『…ありがとう、悠仁』






年月は過ぎ、私は中学を卒業した。悠仁は中2だ。



私は、卒業証書が入っている筒を、少し力を入れて持っている。





「高校ってさ、杉沢第三高校だよな？」


『…うん』





悠仁には、嘘を伝えている。


杉沢第三高校に行く。


そう言えば、悠仁は私を追いかけてそこの高校を受験するはず。どんな手違いがあろうとも、高専には来ないだろう。





『高校に行けば忙しくなるから、悠仁に会う機会も…すごく減ると思う』


「うん…ちょっと寂しいけど、たった一年だからなんとかなる」





少し照れくさそうに笑う悠仁を見て、心がズキッとした。


悠仁は心からそう言っている。



でも、この話は私の本心じゃない。



真っ赤な嘘だ。






そう＿＿＿＿＿＿＿＿嘘。





我ながら最低だと思う。



でも、悠仁を守るには＿＿＿＿＿＿＿私の貧弱な頭では、これしか思いつかなかった。






そのせいで、悠仁にどれだけ嫌われようが構わない＿＿＿＿＿






というわけにもいかないけど…これは"しょうがない"事なんだ。



きっと、いつかやらなければいけない事だったんだ。



私にとって、悠仁は宝物…私が命をかけて守らなきゃいけない存在。




最低な判断だけど＿＿＿＿＿＿＿＿＿これが、一番悠仁を守れる。



















そして私は、東京の呪術高専に行くのだった。

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