恋は駆け引き。【Taiga.K】 (ページ1)

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？「あ！いた！」

そこには、金髪でスラッとした男子が立っていた。

その男子はスタスタと私の所へやって来て、

？「この子、俺の彼女。」

『は？』

？「ちょっと～(笑)何しらばっくれてるの(笑)」

私を抱き締めて、そのまま耳元で、

？「俺の言う通りにして。」

『へ？…わ、分かりました。』

？「手、背中に回して。」

私は、言われた通りに彼の背中に手を回した。すると、どっと歓声が上がった。

私から離れて彼は、

？「そういう事だから、よろしく。この子に何かしたら、

───────────────許さないから。」

彼は、そう言い捨て、私の手を引いて教室を出た。

人気のない階段の踊り場まで来た。

？「さっきは、ごめん！」

『あぁ、まぁ、大丈夫です。』

？「俺、今日転校してきて、女子たちに囲まれて大変で。このままだとこれから先、大変だなって。」

『はぁ､､､』

これから先、大変なのは私なんだけどね。

？「あ、そろそろ時間ヤバいね。じゃあ、学年と自己紹介だけでも。京本大我、2年生です。」

『じゃあ、私も。AA。同じ2年生。』

大「Aちゃん、ね。詳しくは帰りに話そ。待ち合わせ場所はここで。」

『わかった。』

じゃ！、と言って走り去ってしまった。