8話 ページ9
そう思っていた時期(数分間)が、私にもありました。
「…………あそこ？」
「ヴぁう………ｧｧ」
私が思考を巡らせているうちにいつの間にか大移動していた巨人くんを一旦停め、行先っぽいところを聞く。
はるか先には、灰色の壁らしきものが建っていた。
私たちの周りには、腐りきった木材の破片や、元々建築物であっただろうボロボロの家らしきものがある。中には妙に小綺麗なものもあった。
後ろを見ると、ほぼほぼ崩壊済の壁らしきものがある。
どうやらここは、既に堕ちた1番外側の壁らしい。
そして巨人くんが向かうは、2番目の壁。どうやら本当に私を人間たちの元に連れていってくれるようだ。
そうなると、私も投げ出さずに、今、すぐにきちんと今後の予定を決めなければならない。
正直、私はオタクだから、2次元の世界に来れてとても嬉しいのだ。ファンとしては、キャラ達を救済したいとも思っている。
が、自分の力量を考え、尚且つキャラたちの中心部に私がいる光景を思い浮かべると、どうにも解釈違い。すぐに巨人に食べられそうなのだ。
だからといって、キャラ達を見捨てる、というのもこの世界で考えたくはない。
散々考えに考え抜き、葛藤を続けた結果。決めた。
「キャラの救済。及び調査兵団内で人類存亡に貢献を最優先。
ただし、キャラたちの中で私がわちゃわちゃしている光景は解釈違いのため、1線ならずとも5線･6線キャラ達との間に引く。
私が死んだら、まぁその時はその時に考える」
��に決定だ！
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mno(プロフ) - 久しぶりにこれだ！私の好きな作品!となることができました。更新楽しみにしてます (2022年11月5日 9時) (
レス) @page28 id: e30673860e (このIDを非表示/違反報告)
むくろ(プロフ) - これは良い作品の予感、更新楽しみにしてます。 (2022年2月9日 17時) (レス) @page25 id: 174613f474 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヒツギ | 作成日時：2021年8月31日 17時
