2話 ページ3
目を開けたそこに広がっていたのは、灰色。正確には、灰色がかった白。空だ。
そして、私は自立して立っていたのではなく、横になっていた。
「…………」
数秒間だけほうけた後、むくりと起き上がり、辺りを見回すが、見渡す限り殺風景な茶色い地面、雑草の緑、枯れ果てた樹木。
とりあえず立ち上がろうと手を地面につけると、なにか布地が当たって違和感を感じた。
「ヒェッ」
自分の体に視線を滑らせる。
キッチンにいた時は、短パンに半袖パーカーとラフな格好だったのに。
今はどうだ。
男物の黒いズボンに、大きめのダボッとしたパーカー。その上に私の体を覆い尽くすような黒いマント。
「………よく見ると靴はブーツじゃん……丁寧すぎだろ」
ご丁寧にも靴は履いている。ついさっきまでと格好は違うが。
履きなれないブーツで凸凹の地面に立つと、これまた重いマントの裏。
なんとまぁ物騒な小型ナイフがホルダーにセットされ、オマケにマントに隠れたズボンのガーターベルトには拳銃が1本ずつ。
「………これは一体誰と戦えと？」
これはオタク歴数年だから思いついてしまうのだが、もしや巷で噂のトリップとやらでは？
だがしかし、【急募】ここは一体どの世界線だ！？
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mno(プロフ) - 久しぶりにこれだ！私の好きな作品!となることができました。更新楽しみにしてます (2022年11月5日 9時) (
レス) @page28 id: e30673860e (このIDを非表示/違反報告)
むくろ(プロフ) - これは良い作品の予感、更新楽しみにしてます。 (2022年2月9日 17時) (レス) @page25 id: 174613f474 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヒツギ | 作成日時：2021年8月31日 17時
