13話 ページ14
後に巨人だと判明し兵団から敵として認識される、ライナー、ベルトルト、アニ。
そして初期の方に死んでしまったマルコ。
………何だこの状況？
本当に初期しか知らない私は、一切この状況が理解できない。
「何者だ、お前」
「……ウチら兵団の者じゃないね」
何だか敵対視されているようだが、わたしは君たちに問いたい。
何故マルコはライナーに取り押さえられてるんだ？
そのマルコはびっくりしすぎて私の方を見ているだけだし。
1ミリも理解できないが、マルコが取り押さえられているという状況からして、あまり宜しくはなさそうだな。
とりあえずマルコを楽な体制にしようと、4人の所に降り立つ。と同時に、素早くベルトルトの足を引っかけ地面に落とし、ライナーを背負い投げして1m先に飛ばす。
マルコを掴み、臨戦態勢に入っているアニの脇をすり抜け、そのまま駆け出した。
「………っ、待て！！！！」
何やら物騒な顔して追いかけてきている3人。マルコを率いて細い路地裏と半壊した建物の隙間を行ったり来たりして、体格の良い大人が来れなさそうな陰にマルコを押し込み、気配を消す。
「………………行ったか」
「あ、ありがとう」
小さく体を縮こませるマルコを見ると、彼は今更になって顔を青くしていた。
「ライナーとベルトルトが、巨人に関して怪しい話をしていて…それを聞かれちゃまずかったみたいだ。殺されかけた……」
もう一度ありがとう、と小さく言ったマルコは、震えていた。
話を聞く限り、原作では巨人だと知られてはまずい3人のことがバレてしまったマルコは、殺されたんだ。あの場所で。
た、助けてよかったァ…
「ところで君は？」
正直正体を明かすのは迷うが、マルコは今後兵団に戻ってもライナー達に口封じで狙われるだろう。しばらくこちらで一緒に行動してもらいたいから、仕方ないか。
フードをとり、マルコに顔を見せる。
「私はA。詳しい事はまた今度話すから、今は聞いて。話を聞く限り、貴方はきっともう兵団に戻れない。命を狙われる」
「……そう、だね。そうかもしれない」
「だから、しばらく私と行動してもらいたい。納得は出来ないと思うけど、とにかく今は無事でいるために、私が今から言う場所で待機していて」
突然変な女に言われて嫌だと思うが、敵意が無いことを表すため、手を差し出す。彼は最初戸惑っていたが、私の目を見て何か納得したのか、しっかりと握り返してくれた。
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mno(プロフ) - 久しぶりにこれだ！私の好きな作品!となることができました。更新楽しみにしてます (2022年11月5日 9時) (
レス) @page28 id: e30673860e (このIDを非表示/違反報告)
むくろ(プロフ) - これは良い作品の予感、更新楽しみにしてます。 (2022年2月9日 17時) (レス) @page25 id: 174613f474 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヒツギ | 作成日時：2021年8月31日 17時
